「球場宿泊プラン」がコロナ禍の救世主に!?「外野の芝生でパーティーも」

 日本のプロ野球チームも真似してくるのでは? ミネソタ・ツインズ傘下のマイナー球団が大胆な「危機脱出のための営業」をスタートさせた。米紙「USA TODAY」(電子版)などによれば(5月23日付)、同マイナー球団はトラベルサイトに登録し、本拠地球場での“宿泊営業”をスタートさせたという。

 同サイトによれば、クラブハウスのロッカールーム横にベッドルームがあり、最大10人の宿泊が可能とあった。また、外野の芝生上でのパーティー、ホームベース付近に常設された打撃ゲージも利用でき、控え室内の大型モニターでテレビゲームも楽しめるそうだ。

「この野球場の“お泊まりプラン”では外野の芝生上でのキャッチボールをすることもできます。施設内の冷蔵庫やキッチンも勝手に使っていいとありました。10人で1泊計1825ドル(約20万円)とあり、民泊としては高級なクラスになりますが、野球ファンはもちろん、普段、野球にあまり興味のない人も楽しめそうですね」(米国人ライター)

 米国のマイナー球団は独立採算制なので、入場料収入が見込めない今、さまざまなイベントを行っている。「民泊」は初めてだと思うが、駐車場でドライブイン形式の映画上映をやったり、イルミネーションや花火大会で集客をはかるところも少なくない。もちろん、ウイルス禍による赤字は完全解消されていないが、こうした自由な発想にもとづくアイデアをすぐに実行できるのは、マイナー球団も自前球場を持つアメリカならではだろう。

「他球団のマイナーチームも花火大会などのイベントを開催しています。グラウンドにある電光掲示板を使った映画鑑賞会が行われています。人と人の間は十分な距離を保たなければならないので、たくさんの人を集めることはできませんが…」(前出・米国人ライター)

 自前球場を持つ営業的利点については、北海道日本ハムファイターズが新球場設立の際、日本でもクローズアップされた。北広島市に設立される新球場には温泉コーナーもあり、入浴しながらの観戦も可能になるという。

「一概に自前と賃貸型を区別するのは難しいかもしれませんが、現状、日本のプロ野球でいえば、4年前に横浜スタジアムの買収が発表されたDeNAや親会社が球場を持つ阪神タイガースや西武ライオンズがおもな自前型として知られています。巨人は完全な賃貸型(東京ドーム)なので、イベントをするにしても何かと制約がつきまといそうですね」(球界関係者)

 日本でも無観客試合による収入減を補う大胆な経営アイデアが出てきそうだ。

(スポーツライター・飯山満)

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