12月13日に発売された元SMAPの木村拓哉が出演するゲーム「JUDGE EYES:死神の遺言」(セガゲームス)が話題だ。出演といっても、ゲーム内のムービーに登場するだけではない。なんとゲームの主役・八神隆之になり、キムタクそっくりのキャラクターを操作して遊ぶことができるのだ。
これまで仕事を厳選してきた感のある木村が初めてゲームキャラになるということで、早くから注目を集めていた。セガゲームスによると、このゲームは現代の東京を舞台に連続猟奇殺人の犯人を追う本格リーガルサスペンスアクションだという。
「いわゆるオープンワールドと呼ばれるタイプのゲームです。プレイヤーは主人公を操って、どこに行って何をしてもいい。自由度の高いゲームですね。発売前に体験版がリリースされたのですが、あまりに自由度が高く、キムタクにいろいろとやらせることができるので話題になりました」(ゲームライター)
キムタクを操作して歓楽街で大暴れしたり、チンピラに喧嘩をふっかけて逆にボコられたりとなんでもあり。あのかっこいいキムタクかぶざまな姿を見せるのだ。
「こんな姿を見せるゲームに出演するのをジャニーズとキムタクはよく許したなと思いました。この『JUDGE EYES:死神の遺言』はセガの『龍が如く』をベースにしたゲームです。『龍が如く』は歌舞伎町がモデルの神室町を舞台に元ヤクザがのし上がっていくゲームですから、『JUDGE EYES:死神の遺言』がどんな内容になるのか、わかっていたはずなんですが‥‥」(ゲーム業界関係者)
この作品に登場したことによって、キムタクのイメージが壊れるのではないかと心配されているというわけだ。しかもキムタクはSMAP解散後、仕事を俳優にフォーカスしており、イメージが大切な時期だ。
「俳優がゲームの主人公キャラとして出演するのは、キムタクが初めてではない。カプコンが2001年リリースした戦国サバイバルアクション『鬼武者』の主人公・明智左馬介として金城武が出演しています。そのゲームでは、鎧をまとった金城そっくりのキャラクターを操作することができました。ただ見た目はかっこよかったのですが、金城のセリフが棒読みで、当時『金城のセリフになるとしらける』『見た目はいいけど演技はガッカリ』との酷評もありました」(前出・ゲームライター)
そのせいか、鬼武者は第4作にあたる『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』が2006年にリリースされて以降、正式なナンバリングタイトルはなく、リマスター版やスピンアウト作品が作られたのみ。さて、ゲームの中の木村拓哉の演技はどうなのか。金城武の轍を踏まないように祈るばかりだ。