たこ焼きチェーンの「築地銀だこ」は、3月5日から7日の3日間、「大創業祭」の第1弾として「ぜったいうまい!! たこ焼」(ソース・8個入り)を実施する。サンキュー価格の390円(税抜き、以下同)で販売することを発表しており、楽しみにしている人も多いのではないか。
そんな「築地銀だこ」は、屋号に「築地」があることから、東京発祥と思われているが、実は、群馬県新田郡(現・みどり市)のスーパーのテナントが始まり。東京に出店した際、マスコミに紹介されたことで知名度が上がり、急成長した。もっとも、最近は店舗によって味の差がある、などと指摘されることもあり、また、値上げと相まって、「キャンペーンじゃないと買わない」という声もチラホラ。
また、同チェーンのライバルとされる「大釜屋」も、実は、銀だこと同じグループ会社であることから、市場原理的な面からも、競合店が出てきてほしいという見方もある。
ところが、群馬では、かねてより銀だこを凌ぐほどの人気を持つたこ焼きチェーンがあるという。フードライターが明かす。
「群馬を中心に、さいたまと千葉でチェーン展開している『たこ顔(づら)』です。特徴はとにかく豊富なトッピングのバリエーションで、ネギマヨなどの定番品のほか、マヨコーン、ネギマヨファイヤー、カレーネギマヨ等々。さらに季節限定メニューでは、ネギレモンたこ焼きや、明太マヨネーズたこ焼きなど、ちょっと変わったメニューがクセになると人気になっていますね。銀だこは今年創業28周年でキャンペーンをしますが、たこ顔も創業から26年経っており、歴史は長い。すでに群馬県内で10店舗を構えていて、これは11店舗の銀だこと比べて、県内では同等の勢力と言えるでしょう」
銀だこはスタンダードなメニューに偏りがちで、期間限定メニューはあるものの、商品展開が豊富ではないという意見もある。そんな同チェーンとは別の路線を進んでいるのがたこ顔のようだ。
いずれにせよ、食べたくなるたこ焼き店の選択肢が豊富であるのは、消費者にとって歓迎すべきことに違いない。
(ケン高田)