「ドミノ・ピザ」が“トッピング倍盛り”の限定商品を発表も反応がイマイチなワケ

 国内の約2割にあたる172店舗を閉店すると明らかにしたばかりの「ドミノ・ピザ」。2月26日には、定番ピザ「ドミノ・デラックス」のトッピングを2倍に増量したお得な商品を期間限定で販売すると発表したが、ネット上の反応はいまひとつのようだ。

「ドミノ・ピザ ジャパンによると、『3月にぴったりのパーティーフードといえば?』とのアンケートでピザが1位を獲得したといいますが、その一方で種類の多いピザはメニューに迷う人も多いそうで、その問題を解決すべく定番『ドミノ・デラックス』を超える決定版として、トッピング量を2倍にした『ドミノ・デラデラックス』を3月3日~4月20日の期間限定で販売することを決めたとしています」(フードライター)

「ドミノ・デラックス」はデリバリーSサイズで2580円だが、倍盛りトッピングの「ドミノ・デラデラックス」はデリバリーSサイズで3380円、持ち帰り半額を利用すればSサイズで1690円とお得に購入できる商品となっている。また、2月25日~3月2日は「ドミノ・デラックス感謝祭」と銘打ち、ドミノ・デラックスのデリバリーが全サイズ50%OFFになる太っ腹なキャンペーンも実施されている。ところがネット上には、《ぶっちゃけさほどお得に感じない》といった冷ややかな意見が見られるのだ。なぜなのか?

「お得感が薄れているのは、“デリバリー全品半額”や“Lサイズ1枚買うとMサイズ2枚無料”といった過去の大幅割引キャンペーンに消費者が慣れてしまったからでしょう。ドミノ・ピザはコロナ禍に巣ごもり需要で大幅に店舗を増やしており、今回大量閉店に至った要因は拡大出店の反動のほか、大幅割引を連発したことによって“半額でなければ買わない”という層を増やしたからともいえます。トッピングが2倍になってちょっとお得ぐらいではなびかないというわけです」(経済ジャーナリスト)

 コロナ禍に、忙しくて悲鳴をあげるクルーにスポーツドリンクや塩飴を配ってまでお客に大盤振る舞いしたことが仇になってしまったのだろうか。

(小林洋三)

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