大阪万博の見どころは“石”か!「キケン」「歴史を冒涜」と物議を醸す“石の施設”が次々完成

 大阪・関西万博で話題になっていた、総重量90トンの石をネックレスのように吊るす「石のパーゴラ(日陰棚)」がいよいよ完成しそうだ。

「石のパーゴラ」は4ヵ所ある休息所の中の休息所2に設置されるもので、1個90~250kgある自然石をネックレスのようにケーブルに通して吊るし、「日よけ」の役割を持つとされる。一方で、そんな巨石の下で安心して休息できるのかと疑問視する声が相次ぎ、昨年9月には設計を担当した工藤浩平建築設計事務所の代表・工藤浩平氏がX上に長文を投稿し、安全性を強調していた。

 工藤氏のXの一番上には今でも「安全性の検証」「石の安全性について」など2400字にわたるポストが固定されているが、「これで本当に日よけになるのか」「さすがにこの下を歩くのは怖い」といった不安や疑問の声は後を絶たない。

 大阪万博を巡っては、1月14日に日本館で「火星の石」が展示されることが発表された。火星の石は、約1000~1300万年前に火星から飛来し、数万年前に地球に到達したといい、2000年に日本の南極地域観測隊が昭和基地から約350km離れた「やまと山脈」付近で発見したもの。どうやら今回の万博では、「石のパーゴラ」を始め、「火星の石」、京都府木津川市から運んできた「残念石」をトイレの建物に使用するなど(こちらも「歴史への冒涜」などと物議を醸したが)、様々な石が見どころになっているようだ。

 たかが石、されど石とはいえ、果たしてどれだけの人が関心を示すのだろうか…。

(ケン高田)

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