SNSやモバイルゲームを手掛けるMIXIが12月16日にリリースした新SNS「mixi2」が大きな話題となっている。
「mixi2は、149.3文字(数字を逆から読むとミクシィとなる)までの文字が投稿できる短文投稿SNSです。初代mixiとは異なるサービスで、XやThreadsに近い使い心地となっています。特徴としては、フォローした人や参加したコミュニティの投稿のみがデフォルトでタイムラインに時系列で表示されるようになっていて、完全招待制を採用していることからスパムが入り込みにくいことも期待されています」(ウェブライター)
招待制といっても、mixi2の場合はSNSなどで公開されている招待リンクさえ踏めば登録ができるため、昔mixiに熱中していた世代を中心に公開直後から登録者が急増。これを受け、17日にはMIXIの株価は一時3430円をつけて2018年6月以来の高値となるなど、今後の成長にも期待が高まっている。18日には早くもアップデートが実施され、改善を要求する声が多かったタイムラインにコミュニティの投稿を表示させない設定を実装。利用者たちからも絶賛する声が相次いでいるのだ。
「こうした状況から、イーロン・マスク氏がオーナーになってから改悪やインプレゾンビなど多くの問題が噴出しているXの代替SNSの最有力候補になるのではないかとの声も出ています。ただ、mixi2はXのように世界中に利用者がいるというわけではないので、いち早く情報を入手したいといった使い方には向いていないでしょう。また、タイムラインはフォローがメインですし、トレンド機能などもないため投稿がバズりにくいという側面もある。そのため盛り上がりに欠けるように感じたり、収益化が難しいといった課題も抱えています。ただ、コミュニティに参加して平和に趣味の話をするような使い方には非常に向いている。Xの代替にはならないかもしれませんが、併用する人はかなり出てくるでしょうね」(ITジャーナリスト)
今後のアップデートにも注目だ。
(小林洋三)