「どうか使うのはやめて」イーロン・マスク氏が苦言の「ハッシュタグ」は消滅するのか

 12月18日、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏が、自身のアカウントで「ハッシュタグ」の使用をやめるよう呼びかける投稿を行い、Xからこの機能が消えるのではないかと大きな話題となっている。

「とあるXユーザーが、『Xにハッシュタグは必要か?』と、生成AI『Grok』に質問し、『(ハッシュタグは)潜水艦の網戸と同じくらい役に立たない』、多く付けている人は『必死だが虚空に叫んでいるようなもの』、『どこにも行けない片道切符だ』と回答されたことを投稿したんです。マスク氏がこれを引用した上で、『ハッシュタグを使うのはどうかやめてください。システムにはもう必要ありませんし、見た目も良くありません』と呼びかけ、ネット上がザワついているわけです」(ネットライター)

 そもそもハッシュタグは、ハッシュ記号(#)に単語やフレーズを組み合わせたもの。同じハッシュタグを付けた投稿をまとめて表示してくれるため、共通の趣味や商品、番組などに興味を持つユーザーと話題を共有できる便利な機能である。しかし、以前は多くの投稿にハッシュタグが使われていたが、最近は企業や有名人のアカウントが宣伝などの目的で使用するものの、一般的に使用するユーザーは減っている印象だ。

「使用者が減った原因は、無駄にハッシュタグを乱用するユーザーが増えたからでしょう。大量に使って文章を作ったり、ハッシュタグとは関係のない内容を投稿していたり。ことXに関しては、単語やフレーズを検索すれば知りたい情報にすぐアクセスできるので、使っている投稿は見ないという人も増えているんです」(フリージャーナリスト)

 マスク氏が言及したことで、ハッシュタグの機能自体がXから削除される可能性を指摘する声もある。ただ、マスク氏は過去にも「いいね」と「リポスト」を非表示にすると発信したり、ニユース記事の見出し表示をやめると言って実行したこともあったが、結局はすぐに撤回していることから、ハッシュタグも結局は生き残るのかもしれない。

(小林洋三)

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