米国のトランプ次期大統領は12月15日、安倍晋三元首相の妻、昭恵夫人とフロリダ州にあるトランプ氏の自宅「マール・ア・ラーゴ」で面会した。
これについて苦言を呈したのが、元テレビ朝日社員の玉川徹氏だ。玉川氏は16日、コメンテーターを務める同局系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。番組では昭恵夫人の渡米と食事会について取り上げたが、玉川氏は「今、非常に微妙な時期だと思うんですよ」と言い、「そういう時期に、誘われたからと言って昭恵さんが行くというのはどうなのかなと僕は思うますけどね」とコメント。
さらに、「例えば、我々が選んだ総理大臣、そういう風な代表がトランプさんに会って、それでもし何か不測の事態が起きたとしても、それは選んだ我々にも責任がある。昭恵さんに関しては、我々選んでもいないし、何も国民として託してるわけでもないわけですよね。もしかすると、それでいい結果が得られるかもしれないけど、何らかの事態でマイナスの結果が出た時にはどうするんだろう。っていう風に僕は思っちゃったりするんですよ」と説明した。
この玉川氏の見解に、SNS上では批判が殺到。「私人である昭恵夫人が大統領就任前の私人に招かれて会うことの何が問題なんだ?」「昭恵夫人は友人として招待されてんだからむしろ断った方が大問題だろう」「一般人がパーティーに誘われたら国に許可貰わないといけないのか」「結局自分が単に気に食わないから叩いてるってだけじゃん」などの声が集まった。
CNNによると、トランプ氏は安倍氏が2年前に銃撃によって亡くなったあとも昭恵夫人と連絡をとるなど親密な関係を維持しており、今回の面会は政府ルートではなく2人の直接のやり取りを通じて設定されたという。
「ただ、トランプ氏との会談を巡っては、石破総理が11月、南米を訪問したあと会談を調整したものの、トランプ氏側から就任前に各国首脳との正式な会談は行わない方針を伝えられ見送られました。そんな中で昭恵夫人に先を越された格好になったことに、違和感を覚える人も確かにいます」(夕刊紙記者)
昭恵夫人との食事会に続き、トランプ氏は16日、フロリダ州の自宅でソフトバンクグループの孫正義社長と会談を行い、共同で記者会見を開いていたが、こちらはどう捉えたらいいのか。
(鈴木十朗)