自転車の「ながらスマホ」が罰則強化(11月1日~)が話題になる中、今度はトラックドライバーによる悪質な「幅寄せ行為」が問題視され、SNS上で物議を醸している。
ことの発端は、あるサイクリストによる以下のXへの投稿だった。
「土曜日トラックに殺されそうになったよ!邪魔だったんだろうけど、触れるほどの幅寄せ辞めて~会社名もナンバーもバッチリ映ってるから、僕が死んでたらすぐ捕まっちゃうで!どう気をつけたらいいのかわからないけど、みんなも気をつけて!」
そこには15秒ほどの動画が公開されており、道路の路肩を走行するサイクリストの横ギリギリをトラックが爆走する様子が映っている。トラックはサイクリストの腕をかすめるように走り去り、本人は「えーっ、当たったよ!俺。今、肘当たったよ!」と悲鳴を上げている。
SNS上では「この運転手、常習的に同じことしてそうだから画像を警察に提出した方がいいと思う」「一歩間違えば死んでただろ。マジで許せない!」「これ完全に接触事故だと思う。警察に通報した方がいい」などとトラック運転手に対して非難の声が相次いでいる。
交通ジャーナリストが語る。
「近年、自転車のマナー違反が問題視されていますが、中には自転車を目の敵にしているドライバーがいて、今回のように車幅をギリギリまで詰めてくる悪質なケースが増えているんです」
フォロワーからのアドバイスを受け、サイクリストは警察に通報したというが、その後、警察から連絡があり、トラックの運転手が出頭。電話で謝罪を受けたことを明かしている。
運転手が意図的に幅寄せしたかどうかはわからないが、安全な距離をとらずに追い抜く行為はサイクリストにとっては恐怖でしかない。自転車の危険運転ばかりが問題視されているが、ドライバーのさらなる意識向上も同じように求められていくだろう。
(ケン高田)