衆院選は10月27日の投開票に向け大詰めを迎えた。与野党の各候補者はSNSを通じて選挙運動を展開し政策を訴えているが、“庶民派アピール”の方も熾烈のようだ。
立憲民主党元代表の枝野幸男最高顧問は19日、自身のXアカウントを更新。「昨朝はY家で牛丼を頂きました。朝の駅頭の後にテイクアウトして事務所で食べることが多いのですが、この日はお店でいただきました」などとツイート。吉野家の牛丼を前に微笑む写真をアップしている。
また裏金議員の烙印を押された萩生田光一元自民党政調会長も同日、地元のラーメン店を来訪し、「元祖八王子ラーメンを受け継ぐ老舗 午後も頑張ります」などと笑顔でラーメンを食べる姿を公開していた。
これら一連の投稿にSNSでは、「選挙前になると食事の投稿増えて庶民派アピールしだすのウンザリ。何食べててもいいから政治をしっかり頼みたい」「これがアピールになると思ってる候補者は有権者と感覚がズレてることを認識した方がいい」などと厳しい指摘が相次いでいる。
もっとも、こうした食事の投稿には冷静な声も少なくない。そもそも枝野氏は普段からラーメンやコンビニ飯を投稿しており、健康面が心配されているのも事実。また萩生田氏の場合は地元の飲食店を複数回訪れており、単に地元愛をアピールしているだけとも言える。
18日には自民党の小泉進次郎元環境相が新幹線の車内で弁当を食べる動画を投稿すれば、割り箸を使いペットボトルのお茶を飲んでいたことから、環境意識を疑う声が上がるほど。もはやここまでくると単なるイチャモンのようにも思えるが、いずれにせよ候補者の食事投稿が有権者の関心を集めているのは間違いないようだ。
(ケン高田)