「触らない痴漢」が急増中!だからこそ知っておきたい「冤罪を防ぐ方法」

 10月16日配信の「産経新聞」電子版が、「触らない痴漢」が急増していると報じた。「触らない痴漢」とは、女性の首筋に息を吹きかけたり、髪の毛の匂いを嗅いだり、文字通り、接触することなく相手に不快感を与える行為のことだ。同日のYahoo!リアルタイム検索では、「触らない痴漢」というキーワードが一時トップ10に入るなど関心の高さを見せた。

 記事では、20代の女性会社員が体験した実例を紹介。女性は毎朝、同じ時間、同じ車両に乗車していたが、いつも同じ男に至近距離から首筋に息を吹きかけられたという。鉄道警察隊や両親に相談しても「勘違いでないか」などと理解されず、女性は混乱。その後も毎日のように「触らない痴漢」被害に遭い、女性は過呼吸とパニック障害を発症し、会社を休職して入院することになった。

 一番の被害者は女性であり、「触らない痴漢」に対する理解度も社会全体で上げていかなければいけない。一方、男性の何気ない行為が痴漢と間違われるケースもある。お笑いトリオ・パンサーの向井慧もその経験者だった。

 向井は2017年5月放送の「白熱ライブ ビビット」(TBS系)にVTR出演。電車内で痴漢を疑われたことを告白した。向井は芸人仲間数人と電車のシートに座り、向井の位置は一行の端。向井は隣の女性に対して背を向けて座り、仲間と話し込んでいたところ、隣の女性が「お前、触ってんだよ!」と突然声を上げたという。身に覚えのない向井は「服が当たっていたなら、すみません」と謝罪したが、女性は「次の駅で降りろ、駅長室に行くぞ」と怒りは収まらない。先輩芸人から駅長室に行くと勾留されるといわれ、向井は拒否。結局、乗り合わせていた乗客が向井の無実を証言してくれたことで、事なきを得たという。

「痴漢と間違われないために『触る』『触らない』ともに共通していえるのは、電車内では女性に接近しないことです。満員電車で接近せざるを得ない場合は両手を上げて、息がかからないように女性に対して顔を向けてはいけません。また、『痴漢です!』と声を上げられても、謝ってはいけません。『何もしていません』とはっきり主張してください。駅の事務所に連れて行こうとされても、その場を動かず、弁護士を呼びます。事前にスマホで冤罪に強い弁護士を探しておくのもいいでしょう」(週刊誌記者)

 痴漢をする人間が絶対に悪いが、間違われないようにすることも大事だ。

(石田英明)

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