社会学者の古市憲寿氏が9月19日、コメンテーターを務める「めざまし8」(フジテレビ系)に出演。東京都と23区が検討している“家庭ゴミの有料化”を痛烈に批判した。
番組では、東京の家庭から出るゴミ問題を特集。23区の家庭ゴミの最終処分場が50年後には満杯になるといわれ、都と23区は家庭ゴミの有料化を検討しているという。すでに東京多摩地域では実施されており、指定された有料のゴミ袋を購入するというシステムだ。
家庭ゴミを少しでも減らして最終処分場を“延命”させるためにも、23区のゴミ袋有料化もやむを得ないかもしれない。しかし、古市氏の意見は違った。「もともと(家庭ゴミの回収)は行政のサービスじゃないですか。我々の税金ですよね。しかも東京は税収がすごくある。それこそ東京都庁はプロジェクションマッピオングとか、やる余裕がある。にもかかわらず、ゴミの有料化は順番が違うのではないか」と苦言を呈した。
続けて「ただ、有料化があるとしたら“一切分別しなくていいですよ”という有料のゴミ袋は売ってもいいかもしれない。有料で得た利益で誰かを雇って資源に分類してくれるなら雇用創出にもなる」と提案。また、「そもそも資源の分別に反対。高性能の焼却炉が今はある。本当は資源とか分別しなくてもいい」と持論を展開した。
「23区のゴミ有料化に反対したまではよかったのですが、その後については疑問の声が飛び交いました。ゴミを有料化して、それを分別する人を雇うとなると、膨大な人員が必要となる。分別場所の確保も大変ですし、大きな手間がかかるくらいなら最初から分別したほうが効率的です。また、資源を分別せずに焼却炉で何でも燃やせるというのは語弊があります。燃やすゴミに発火しやすいリチウム電池などが混入されると焼却施設で火災が起こるケースもある。そんなことからネット上では古市氏の一連の発言に《古市はただ分別が面倒なだけだろう》と失笑気味の声も上がっていましたね」(ネットウオッチャー)
ゴミ袋有料化はともかく、資源確保のためにもゴミの分別はしたい。
(石田英明)