「記者ごときが…」玉川徹氏、兵庫・斎藤知事を「非常に知能の高い方」評価の一方で出た暴言

 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が9月20日、コメンテーターを務める「羽鳥慎一モーニングショー」(同局系)に出演。一部ネット民の怒りを買った。

 番組では、パワハラなどの疑惑を内部告発された兵庫県の斎藤元彦知事が9月19日、全会一致で不信任決議案が可決されたことを特集した。斎藤知事は10日以内に議会の解散か、自ら辞職するか失職するかを選択しなければならない。不信任決議案可決後の記者会見で斎藤知事は「この事実はしっかり私自身が受け止めなければいけない。重い状況と改めて認識している」としながらも、今後については「まだ可決されたばかりなので、(議会の解散、または辞職・失職の)タイミングはいつとは言えない」と明言を避けた。

 今後の動きが注目される中、玉川氏は斎藤知事について「皆さんがご存知の通り、この方、非常に知能の高い方なので(今後は)わからないということではない」と切り出し、「10日間の時間があることも本人はわかっている」と分析。続けて「いろいろな記者が感情に働きかけるようなことを言ってみたり、いろいろな言葉で(本音を)引き出そうと頑張っていますけど、(斎藤知事は)乗らないです」と言い、「記者ごときがですね、そんなことを言ったからといって、乗ってくるような人ではない」と持論を展開した。

 ただ、この玉川氏の「記者ごとき…」という発言がネット民の怒りを買い、《斎藤知事との比較で出た言葉だが、職業差別の臭いがする》《ワイドショー番組の解説者ごときが、記者を蔑むか》などと非難轟々となったのだ。

「“ごとき”という表現は、記者など人を表す名詞に使われると、その人を軽視しているという意味合いになります。玉川氏は斎藤知事を『非常に知能の高い方』と称賛した後、記者には『記者ごとき』ですから、失礼極まりありません。玉川氏は番組を盛り上げるために過激な発言をする傾向がありますが、人をバカにした言葉は視聴者も気分が悪くなるだけです」(テレビ誌ライター)

 玉川氏も取材する側でもあるだけに気軽に出た「ごとき」なのだろうが、もう少し言葉を選んだ方がよかったのかもしれない。

(石田英明)

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