吉野家が前代未聞の攻めた新商品を発売し、大きな注目を集めている。
8月28日11時から一部店舗で販売がスタートしたのは、「オーストリッチ丼(スープ添え)」だ。ローストしたダチョウのひれ肉ともも肉に、山わさび醬油だれ、サワークリームのホワイトソースと玉子の黄身が添えられた一品で、同時に提供されるガラスープとの相性もバッチリ。低脂肪・低カロリーなので特に女性にオススメだ。
新興国の経済成長や爆発的な人口増加などを背景に、今世紀半ばには世界的なタンパク質不足に陥ることが懸念されている。吉野家では約10年かけてダチョウ肉を開発し、安定的な供給が見込めるようになったとして販売に踏み切ったという。
牛、豚、鶏、羊肉はポピュラーだが、ダチョウを食べたことがある人はそう多くはないだろう。気になるそのお味は…。
「ダチョウ肉は100%赤身で牛肉のような色をしており、脂肪が少なくさっぱりとしていて、どんな料理にも合う癖のない味。食感は牛肉に近く、まるでローストビーフを食べているようです。ヘルシーで希少性の高いグルメミートとして、以前からフレンチレストランなどで提供されていましたが、庶民が口にする機会はあまりなかった。吉野家で販売されるのであれば、一度は食べてみたいという人も多いでしょうね」(グルメライター)
「オーストリッチ丼」は店内のみの販売で、6万食限定。なくなり次第終了となる。価格は1683円(税込)と、牛丼の代わり食べるにはかなりお高めだが、今後生産コストが下がって1000円以下で提供されるようになれば、女性客を中心に人気の定番商品になるかもしれない。
(ケン高田)