2025年4月に大阪・夢洲で開催される大阪・関西万博の“休憩所”が、ネット民を驚かせた。8月26日配信の「日経XTECH」が、万博内に設けられる「休憩所2」を報じたのだが……。
記事によると、全4棟あるうちの1つ、「休憩所2」に設置されるのは「約750個の石を通したケーブルがネックレスのように何本も並ぶパーゴラ建築」とのこと。パーゴラとは、庭やウッドデッキなどに設置する高い棚のことだ。屋根に当たる部分は格子状になっており、そこに植物を絡めることによって、美観を向上させるだけでなく日よけ効果もある。
休憩所2は植物ではなく約750個の石でパーゴラとをつくり、1855平方メートルある敷地を覆う。石の重さは1個90~250キロ。それを鋼製ケーブルに通して“石のネックレス”をつくる。日よけにはなるが、石と石の間には隙間があるため、雨には濡れる。石のバーゴラは最長で約9.5メートルの高さがあり、吊るす石の総重量は約90トンといい、見上げれば連なった大きな石の存在感に圧倒されそうだ。
奇想天外なデザインに驚かされるが、ネット上では《でかい石がぶら下がっている下で安心して休憩できるのか?》《私はちょっと怖いからここで休憩するのは嫌かも》《大きな石が頭上にあるって、休まるのだろうか。隙間があるから雨は避けられないし》などと疑問視する声であふれた。また、建築の専門家のXユーザーからも《石をワイヤーのテンションオンリーで懸垂させんのか…まったく力学的合理性ないな》《正直、樹脂や陶器製で中が空洞で軽い擬石でもいいと思いますけどね》といった指摘や意見も出た。
「緻密な構造計算を実施し、安全性に問題はないと思いますが、やはり頭上に巨大な石が連なっている光景に恐怖を感じる来場者も少なくないはず。『休憩所2』は大屋根の西側に位置し、周辺に民間パビリオンが並ぶことから利用者はかなり見込めるようですが、果たして実際に目にした来場者からどんな反応が出るのか見ものです」(エンタメ誌ライター)
少なくとも、スリルを味わいたい来場者にはうってつけか。
(石田英明)