航空券は一般的に、出発日が近くなって購入すると割引運賃がほとんど適用されない。直前に手配したために、高額な基本運賃でチケットを購入せざるを得なかったという人も少なくないはずだ。
でも、こんな場合でも50%割引で航空券を買えるのが「株主優待割引」。出張の多いビジネスマンや一部の旅行マニアの間では知られた方法で、各航空会社が発行する株主優待券が必要となる。
わざわざ株主にならなくても金券ショップで販売しているが、買いに行く時間的余裕があるとは限らない。また、そもそも近くに金券ショップがない場合もあるだろう。それでも“ある方法”で簡単に手に入れることができる。
「ヤフーオークションにはJALやANAの株主優待券が大量に出品されています。相場は1枚1000~1500円。出品の残り時間が短いもの、もしくは即決価格で落札すればすぐ入手できます」(旅行誌編集者)
今は「かんたん決済」の利用で即入金が可能。ほとんどの出品者は入金確認後、航空券購入に必要な各株主優待券に記載されている優待番号とパスワード情報をヤフオク上のメッセージ機能を使ってすぐに通知してくれる。実際に出品画面を見ると《超速通知》《スピード通知》とアピールしているものが目立つ。
「この方法を使えば、空港に向かう電車の中で、落札→入金→パスワード受け取り、まで済ませることも可能です。しかも、ヤフオクのほうが金券ショップより料金が少し安いとの利点もあります」(同)
しかし、空港で実物の株主優待券の提示を求められたりはしないのだろうか?
「不安に思う気持ちは理解できますが、そういった話は聞いたことがないですね。私もこれまで何十回とヤフオクで落札した株主優待券で搭乗していますが今まで一度もありません。ANAはホームページに《購入時の株主優待番号登録や空港でのご提示は不要》とありますし、そこは心配しなくても大丈夫だと思います」(同)
株主優待割引なら便の変更も手数料はかからず、座席枠に余裕があればGWやお盆休み、年末年始でも使える。割引率が高いだけに覚えておいて損はないはずだ。