「タワマン規制」で玉川徹氏が激高、神戸市長「市役所とタワマンは違います」

 全国各地で再開発事業に伴い、高層階のタワーマンションが建設されている中、注目を集めているのが神戸市の「タワマン規制」。神戸市は市の中心部でタワーマンションを含む大規模集合住宅の新規建設を規制する条例を施行。ベイエリアで25年2月に完成予定の27階建マンションが「最後のタワマン」と言われている。

 このタワマン規制を取り上げたのが、8月21日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)。神戸市・久元喜造市長がリモート出演し、タワマン規制について解説したのだが、元テレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏と激しい論争に発展。MCの羽鳥慎一アナウンサーが窘める一幕が見られたという。メディア誌ライターが振り返る。

「久元市長はタワマン規制の理由のひとつに『過剰な人口集中』を挙げて、小学校などのインフラが不足すると懸念を示していました。また、タワマン居住者の高齢化によって、修繕費や管理費などの負担が困難になり、ゆくゆくは廃墟化していくというのが久元市長の主張。これに対して、“タワマン推進派”の玉川氏はタワマンの需要を見越して、住民の世代交代が進むと持論を展開し、久元市長は『分譲型は管理組合のなり手がいない』と反論。すると玉川氏は市長の話を遮るように『何を根拠に』『タワーマンションと普通のマンションの違いは?』と割って入ったのです。議論が中断し、羽鳥アナも『話している途中はよくない』とたしなめていました」

 番組では、タワーマンションの定義について、「高さ60メートル以上(20階建以上)の高層マンション」と解説し、話題が災害発生時の対応へと移っても、激論は続く。

「玉川氏は1995年に阪神・淡路大震災が起きた際、地上30階の神戸市役所が一時的な避難所として機能していたことを挙げて、しっかりした構造のタワマンに避難できるような規制を作るよう提案したのですが、久元市長は『市役所とタワマンは違います』と一蹴。震災の時は市役所のエレベーターが止まり、職員が階段を上り下りして徹夜で対応にあたったと振り返り、タワマンの高層階に高齢者が取り残されることを危惧していました。タワマン規制の話題では、玉川氏が久元市長に何度もかみつく場面が見られ、SNSでも《玉川さん今日はどうした?》《玉川さんエキサイトしすぎでチャンネル替えた》といった反応が見られました」(前出・メディア誌ライター)

 かつて勝ち組の象徴と言われたタワーマンション。自治体にとっては何かとデメリットや不安が付きまとうようだ。

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