厄介な「オリンピック病」8年ぶり大流行「マイコプラズマ肺炎」の症状と対策

「マイコプラズマ肺炎」が8年ぶりに大流行しているそうだ。

 国立感染症研究所によると、8月4日までの1週間で全国約500の医療機関から報告された「マイコプラズマ肺炎」の患者は、1医療機関あたり0.95人で5週連続増加。統計開始後、過去最多だった2016年の1.64人以来、8年ぶりの高い水準という。

「マイコプラズマ肺炎はかつて4年周期で夏のオリンピック開催年に大きな流行を繰り返していたためオリンピック病といわれていました。1984年、1988年に大流行して以降はその周期は崩れていたのですが、今年はまたオリンピックイヤーの大流行となっていいます」(医療ライター)

「マイコプラズマ肺炎」の主な症状は発熱、倦怠感、頭痛、長引く咳。咳は約1カ月続くこともあるとか。また、特徴は潜伏期間が長いこと、飛沫感染が多いこと、というから始末が悪い。

「感染から発症までが2~3週間と潜伏期間が長く、気付かないうちに学校などで感染を広げやすい。そのため夏休み明けの学校再開から秋にかけてさらに大きな流行が予想されています。感染対策として手洗い、部屋の換気、マスクの着用が呼びかけられています」(同)

 ただのカゼだと思っていても熱が続いたり、咳がひどくなってきた場合には一度受診したほうがいいだろう。

(鈴木十朗)

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