“お笑い転向”の吉田沙保里に「帰って来い」の大コール

 この4月から、朝の生放送情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)の金曜レギュラーに起用された元レスリング女王・吉田沙保里のハッチャケぶりが心配されている。

 今年1月の引退会見でも、すぐに指導者になることに難色を示していたが、その後は「国民栄誉賞をもらった人がここまでやるか!?」と視聴者が心配になるくらいに三枚目を演じている。本人がタレント活動を好んだのだから仕方がないのだが、レスリング関係者としてはやはり、レジェンドのご乱心は放っておけない。

「吉田は18年に母校・至学館大学の副学長を辞任しましたが、職員としては籍を残しています。伊調馨選手へのパワハラ騒動で栄和人監督が解任されたときは、何度か吉田に就任の打診があったといいますが本人が固辞しているのだとか」(スポーツ紙記者)

 一方で、女子レスリング界で徐々に存在感を増しているのが伊調馨だ。パワハラ騒動にもめげず、試合に復帰して結果も出している。吉田が現役だった時代は、五輪4連覇で数字の上では吉田よりも上ながら、“2番手”のイメージがあったが、いまや状況が一変しているという。
 
「伊調は自らの練習の傍ら、地方主催レスリング教室にコツコツ参加したり、子供たちの指導も積み重ねてきました。レスリング協会では『将来の五輪代表コーチ、監督の適任者は、吉田ではなく伊調』の声も出始めているようです」(同前)

 こうした伊調への高評価を聞き、女子レスリングの名門である至学館大学が慌てているという。

「吉田に改めてレスリングに戻る気はないのか、確かめているようです。至学館大学はパワハラ騒動中、谷岡郁子学長が栄氏を擁護したうえ、『そもそも伊調は選手なのか』などと疑問を呈し、世間の大バッシングを浴びました。レスリング界が伊調の存在感を再評価し、そのうえ吉田沙保里まで離れるのであれば、大学の面目は丸つぶれでしょう」(関係者)

 吉田のスケジュール帳はバラエティ番組で、今も真っ黒だ。タレント活動の拠点として、都内の高級タワーマンションを借りていることも報じられた。
 
 吉田を知る関係者によれば、彼女は「レスリングはやり尽くした」と思っているという。しかし、今の生活はレスリング漬けだったこれまでの人生の反動とされており、いずれは指導者としてレスリング界に戻ってくるとも目されている。

 果たして、吉田はいつまでバラエティに身を置くつもりだろうか。至学館大学の「早く帰ってこい」コールが聞こえてきそうだ。

スポーツ