不快か芸術か…賛否両論で大バズりした「人体解剖の醤油皿」ってどんなシロモノ!?

 人間の体を解剖したようなデザインの「醤油皿」がSNS上で議論を巻き起こしている。

 コトの発端は、現代美術作家・山下昇平氏の「醤油皿できた」というXへのポストだった。投稿には、仰向けになった人体の、首から下を左右に切り開いたような「皿」に醤油が垂らしてある。醤油の合間から皿の底にある「背骨」が見え隠れし、首の上には目を閉じた女性と思しき顔も付いていて、醤油が「血」のようにも見えることから、賛否両論が飛び交うことになったのだ。

 医師や研修医と見られるXユーザーは、《解剖した人にはわかるこの形 患者さんのことを思い出して気分が滅入る、不快》《俺、解剖研修行ったんですけど、これマジで不快です》などと強く反発している。一方で、《言うほどグロいか!?》《これも芸術の1つ》と理解を示す人も少なくない。美術誌編集者が解説する。

「山下氏は、もともとホラーや怪談の書籍のカバーを手掛けており、また舞台芸術家としても活躍しています。グロテスクでありながらも美しい世界感が人気なんです。実際、山下氏のXを見てみると、今回の醤油皿以上にインパクトのある作品が多数紹介されいますよ。本人はリプ欄で『一応?!ちゃんとした焼き物です~』などとあっけらかんと答えていましたね。約17万の『いいね』がつき、閲覧数は6900万を超えたこの投稿。山下氏も、まさかこれほど大きな反響を呼ぶとは思っていなかったかもしれません」

 X上では、過去に山下氏の個展を開催したギャラリーが、「なんと、こちらの醤油皿、展示販売されます」と投稿してもいる。興味のある方は購入して実際に使ってみてはいかが!?

(ケン高田)

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