すでに芸能界引退から10年以上経つが、今でも頻繁に芸人仲間やタレントたちが番組で名前を挙げることが多い島田紳助氏。先日もユーチューブチャンネル「関根勤チャンネル」にゲスト出演した「ナイツ」の塙宣之が語ったのは、2009年の「オールスター感謝祭」(TBS系)で起きた「東京03事件」。
生放送中、紳助が回答者席に座るお笑いトリオ「東京03」のもとに詰め寄った有名なシーンで、その映像は現在もネット上で見ることができる。当時、塙は彼らの近くに座っており、「怒鳴り声が聞こえて怖かった」と振り返っている。
かつては「とんねるず」の石橋貴明が東京03相手に、有吉弘行も自身が司会を務める「オールスター後夜祭2018秋」(TBS系)でお笑いトリオ「ハナコ」を相手にパロディとしてこの“恫喝事件”を再現。だいぶオープンになった気もするが、ただ、この事件について口を開くのは、他の事務所の芸人ばかり。紳助氏が所属していた吉本興業では松本人志らが少しイジった程度で、同社所属の中堅・若手芸人が話題にすることはほぼない。そのため、業界内では「あの話は吉本芸人の間ではタブー扱いになってる」なんて話も聞く。
今回、匿名を条件に同社所属の中堅芸人から話を聞くことができたが、吉本芸人が口を閉ざす理由について次のように語る。
「禁止されてるわけじゃないですが先輩方も話題に触れないし、暗黙で〝取り扱い禁止〟みたいになってますね。番組で他の事務所の芸人が話題に出しても積極的に会話に絡めない(苦笑)。紳助さんは一緒に仕事をしたことはほとんどなくても〝怖い人〟ってイメージがあるし、連絡先は知りませんが迂闊なことを言ったら直電がかかってきそうじゃないですか。それに本人はイジられるのがあまり好きじゃないとも聞くので…」
結局、本人は引退前も引退後もこの件について何も語っていない。もう14年も前の出来事が今でも話題に上るのはある意味スゴいことだが…。