女性問題で活動自粛!「ぺけたんって誰だよ」が“禁句”と言われる重大根拠

 人気YouTuberグループ「フィッシャーズ」のメンバー「ぺけたん」が女性問題で炎上し、ネットをにぎわせている。ぺけたんはファンの女性と不適切な関係を持ったことが原因で、10月9日付で活動を休止。その余波を受け、10月10日放送の「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)ではぺけたんの出演シーンと思われる場面が不自然に編集されていたことも話題になっている。

 このようにすっかり世間を騒がせているぺけたんだが、今回の不祥事を巡っては、他の著名人による女性問題ではあまり見ない反応も続出しているというのだ。

「ぺけたんについて報じるニュースには、判で押したように《いったい誰だよ?》《YouTuberなんてどうでもいいだろ》などと、ぺけたんの認知度そのものを疑問視する声が数多く寄せられています。アイドルやバンドなどのグループに所属するメンバーが不祥事を起こした場合には《誰だよ》といった反応が珍しくありませんが、今回はその頻度が異様に高くなっていますね。まるでぺけたんがニュースに取り上げられること自体に大きな違和感を抱いているかのような敵視ぶりです」(ネット系ライター)

 YouTubeを見ない層にとっては「ぺけたんって誰だよ?」という疑問ももっともだ。だからといって彼の不祥事報道すらも否定するのはさすがに行き過ぎではないだろうか。その背景にはYouTubeというジャンルそのものに生理的な拒否反応を示す層の存在が見え隠れするというのだ。

「若者には絶大な人気と知名度を誇るフィッシャーズですが、多くの中高年男性にとっては男性アイドル以上に縁遠い存在。ジャニーズならテレビをつければイヤでも目に入ってきますが、フィッシャーズはみずからYouTubeにアクセスしない限りその活躍に触れる機会が少ないという点で、オジサン世代にとっては《見えないものは存在しないも同然》なのでしょう。ただその拒絶反応の大きさがデジタルネイティブの若者たちにとっては、ネットについてこれないロートルにしか見えないということにも気づくべきかもしれません」(前出・ネット系ライター)

 ロートル世代は、テレビに代表される既存のメディアに出演している人たちこそ芸能人や著名人であるという固定観念に縛られがち。それゆえ同じYouTuberでもテレビ出演の多いヒカキンや、もともとタレントだったてんちむに対しては《誰?》との疑問を投げかねない。ただその認識をもってしても、ぺけたんを無名扱いするのはヤバいのではないか。

「前述の『世界一受けたい授業』に加えて、7月3日放送の『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(日本テレビ系)や、8月3日放送の『ネプリーグ』(フジテレビ系)にもぺけたんは出演しています。そもそもフィッシャーズは日本でトップクラスのYouTuberとしてテレビ出演が多く、『未完成人』(写真)をはじめ、多くの楽曲をストリーミング配信しており、その存在はもはや一般常識レベルです。ただオジサン世代としては、YouTuberを著名人として認めることへの抵抗感も強いのでしょう。『ぺけたんって誰?』という“禁句”がみずからのロートルぶりを際立たせていることに、気づいていないことこそが痛いのですが…」(前出・ネット系ライター)

 スポーツ紙がこぞってぺけたんの女性問題を取り上げること自体、彼が著名人である立派な証拠だろう。ネットに不慣れな世代もそろそろ、YouTuberが著名人として市民権を得ていることを認めたほうがいいのかもしれない。

(北野大知)

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