57歳・カズが出場確約の鈴鹿でノーゴールなら「還暦まで現役」が水の泡

 元サッカー日本代表FWの三浦知良(カズ)が、J2横浜FCから国内4部の日本フットボールリーグ(JFL)のアトレチコ鈴鹿クラブに期限付き移籍(7月1日~来年1月31日)することが発表された。

 6月25日に開かれた会見場はサッカーの聖地・国立競技場と4部リーグのチームではあり得ないVIP待遇で、10台以上のテレビカメラに報道陣も100人近く集結した。

 57歳にもかかわらず「ぴちぴち感を出していきたい」としていたカズ。会見場のフラワーアレンジメントは元テレビ朝日の人気アナウンサーで都内で花屋を経営する前田有紀さんが担当。約1年半ぶりとなる国内復帰に文字通りに華を添えるなど、人脈の広さの健在ぶりも見せつけていた。

 とはいえ、7月からは勝負の半年となる。

「鈴鹿では昨年10月に斉藤浩史氏が新オーナーになりましたが、その斉藤オーナーは元Jリーガー。ヴェルディや清水エスパルスだけではなくブラジル移籍の経験もあり、カズさんとは長年、先輩後輩の関係なんです。ちなみに斉藤オーナーは53歳、カズさんの獲得に向け招へいされたパク・カンジョ(朴康造)新監督は44歳で、いずれもカズさんの年下になります」(夕刊紙記者)

 斉藤オーナーは今年1月と4月、二度もカズが在籍していたポルトガル2部リーグに出向き熱烈オファーを出しており、「戦力として獲得しました」と断言。パク新監督も「カズさんを活かしてチームも勝たせる」と早くも先発での起用を示唆していた。ただ、出場を確約された鈴鹿で万が一ノーゴールに終われば、かねてからカズが公言している「還暦(60歳)まで現役」という目標に向けたこれまでの努力は水の泡となりそうだ。

(小田龍司)

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