横浜FCがJ1復帰!三浦知良の凱旋に浦和レッズが戦々恐々のワケ

 キングカズが13年ぶりにJ1に帰ってくる!

 横浜FCは11月24日、J2リーグ最終節で愛媛FCと対戦。2-0で勝利を収め、リーグ2位を決めた。これで横浜FCは来年、J1リーグへの復帰が決定。愛媛FCとの試合では「キングカズ」こと三浦知良が後半42分から出場。52歳のレジェンドがJ1昇格に華を添えた。

 カズが来年も横浜FCと契約すれば、13年ぶりのJ1。盟友の中山雅史が持っている45歳2カ月1日のJ1最年長出場記録と、ジーコの最年長得点記録である41歳3カ月12日を塗り替えることが期待されている。

「出場できるかどうかはわかりませんが、契約はまず間違いありません。カズは来年について『イニエスタの股を抜きたい』と抱負を語っています。たとえ出場できなくても、ベンチにいるだけでピッチの雰囲気を変えられる選手。来年が楽しみです」(サッカーライター)

 だが、カズの復帰を喜んでいる人だけではない。戦々恐々としている人たちもいる。浦和レッズのサポーターたちだ。

「横浜FCがJ1にいた最後の年、07年のことです。最終節で浦和と横浜が対戦。浦和は勝てば優勝でした。ところが前半17分にゴールを決められてしまいます。これが決勝点となって浦和は負け、優勝も逃しました。横浜FCのゴールをお膳立てしたスルーパスを出したのはカズでした。レッズサポの記憶には、今もこの時のことが刻まれています」(前出・サッカーライター)

 この試合を日産スタジアムで観戦していた浦和サポーターは当時をこう振り返る。

「横浜FCは最下位で、浦和の勝利はほぼ確実と言われていたんです。ところが前半の早い段階でゴールを決められてしまった。カズが左サイドでねばってボールをキープ、浦和の選手を抜いてゴール前に絶妙なパスを送りました。あの時のカズのスルーパスは今も夢に見るほど。一生忘れられません」

 横浜FCとカズのそんな熱い戦いが来年見られるか。J1リーグは近年にないほど期待が高まっている。

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