57歳・三浦カズの移籍先は…年俸ハードルと「晩節問題」

 サッカーポルトガル2部・オリベイレンセのFW三浦知良(57)が5月21日、シーズンを終えて帰国した。

 今季はリーグ戦5試合でわずか37分間の出場だったが「悔しかったけど、戦える状況にいる大きな経験ができた。幸せな1年6カ月だった」と話した。来季も「現役続行」の結論を出しており、来月から自主トレーニングを開始する。

 オリベイレンセからは契約延長のオファーを受けているが、カズ本人は「可能性は低い」と国内で移籍先を選択する。気になるのは国内クラブからのオファーだか、すでにかつて在籍したJFLのアトレチコ鈴鹿は獲得に意欲的。また昨季はJ3でもカズ獲得を検討するクラブはあった。

 カズの年俸は1000万円台とされている。とすれば、J3やアマチュアリーグでこの年俸を支払えるか、という疑問が浮上する。

「正直、J3やアマチュアクラブで高年俸の選手と契約するのはかなり高いハードルですが、カズの所属先は今もJ2横浜FCです。クラブの小野寺裕司オーナーは同年代ということもありカズの大ファンで、契約は今後も続くはず。来季も横浜FCが年俸の大部分を支払う形で、移籍先のクラブが横浜FCへレンタル料を納める契約になると思います」(夕刊紙記者)

 元ブラジル代表FWロマリオが58歳で現役に復帰することも、カズの来季に向けた後押しになっている。ロマリオは自身が会長を務めるリオデジャネイロ2部リーグのアメリカFCでプレーする。「還暦まで現役」というカズの目標は間違いなく達成できそうだが、「老害」の批判を封じ込める活躍を見せてほしいところだ。

(小田龍司)

スポーツ