米CNBCは、フェイスブック社がスマートフォンに代わる次世代機としてAR用の眼鏡型ウェアラブル端末、いわゆるスマートグラスを開発中だと報じている。スマートグラスといえば2013年にグーグル社が発売した「Google Glass」があるが、15年には一般消費者向けの販売を中止するなど失敗したイメージが強いが、果たしてフェイスブック社は成功に導けるのか。
「報道によれば、マーク・ザッカーバーグCEOがスマートグラスに強い関心を持っているといい、『レイバン』や『オークリー』といったアイウェアブランドを持つ、『ルックスオティカグループ』と提携し、23〜25年頃の製品化を目指しているという。ただ、専門家の間では《スマートグラスはファッション的に難しいのではないか》などの冷ややかな意見が多く見られます」(社会部記者)
すでに終わった感のあるスマートグラスとはいえ、実は今も多くの企業が開発を進めているという。
「出ばなをくじかれたグーグルでは、今年5月に『Google Glass』の最新モデルを企業向けに発売を開始しています。また、アップルもiPhoneと連携する端末を開発中との情報もあり、スマートグラス業界はにわかに活気づき始めているんです。フェイスブック社のものであれば、例えば内蔵カメラで撮影した画像や映像をそのままインスタなどに投稿できる可能性もあることから、若者ウケはするかもしれません。ただし、やはりファッション性や、盗み撮り行為などの問題もいまだに課題として挙げられていることから、根付くまでにまだ時間はかかりそうです」(ITジャーナリスト)
果たして、スマートグラスがスマホに取って代わる時代は近いのか。
(小林洋三)