どうやら帰国へのカウントダウンはすでに始まっているようだ。
メッツ傘下3Aシラキュースの藤浪晋太郎が4月28日(現地時間)、本拠地で行われたコロンバス戦に6回から3番手として登板。ノーコン病が治まらず、2安打2四球2失点で2アウトも取れないまま降板した。25日の前回登板でも4四球で押し出しを許す大乱調、1死も奪えぬまま6失点を喫していた。これで通算成績は8試合に登板して防御率15.88となり、メジャー昇格がさらに遠のいた。
これで4試合連続の失点。今季は1年契約しているが、今のような状態が続くとシーズン中に戦力外通告される可能性もあるだろう。
そうなればいよいよ日本へ帰国となるが、果たしてボロボロの藤浪を獲得する球団はあるのか。有力視されているのは古巣の阪神だが…。
「日本ハムの新庄監督は2021年にOBの岩本勉氏のYouTubeチャンネルに出演した際、『欲しい選手、1人いる。阪神の藤浪くん。俺のところに来たら化ける』と発言しています。結局、藤浪は渡米してしまいましたが、新庄監督はまだまだあきらめていませんよ。実際、昨季オフは筒香嘉智と藤浪のダブル獲りを画策していたと言われていますからね。投手は環境が変われば生まれ変わったように活躍することがある。藤浪にしてみれば、手厳しい阪神ファンの前で投げるよりも、北の新天地の方が気分的に楽かもしれません」(スポーツライター)
今季はソフトバンクからトレードで巨人に加入した、アンダースロー投手の高橋礼が5試合に登板し、防御率0.95と抜群の成績を続けている。ソフトバンク時代は与四球の多さで自滅を繰り返していたが、水が変わったことでまるで別人のように生き生きと速球を投げ込んでいる。
長らく制球難に苦しんできた藤浪だが、もしかしたら高橋のように一気に再生することができるかもしれない。
(ケン高田)