新年度の引っ越しや部屋の模様替えなどで重宝するのが突っ張り棒。壁や柱を傷つけることなく収納スペースが作れるとあって、ホームセンターでは定番の人気商品となっている。4月21日放送の「Mr.サンデー」では、ある老舗メーカーの逆転劇を紹介したものの、コメンテーターでジャーナリストの木村太郎氏が“余計な一言”を放って視聴者から反感を買っている。
番組で取り上げられたのは大阪市に本社を構える平安伸銅工業。1952年に笹井達二氏が創業し、70年代に発売した「突っ張り棒」が大ヒット。しかし競合メーカーの参入もあって、将来に不安を感じたのが三代目の女性社長。公務員だった夫を説得して会社に迎え入れ、新規にプロダクトデザイナーを採用。デザイン性の高い突っ張り棒を次々と打ち出して、話題をさらっているという。
スタジオではMCの藤本万梨乃アナが「防災用だったり、収納スペースに使ってるんですけど、なるべく目立たないようにしていたので、ここまでオシャレでインテリアな突っ張り棒ははじめて知りました」とコメント。宮根誠司も「あえて見せる突っ張り棒っていうね」と商品を絶賛していた。
その後、「老舗ベンチャーっていい言葉ですね」と宮根からコメントを求められた木村太郎氏は、「調べてみたら、これ発明したのアメリカなんです。やっぱり」とコメント。宮根は「そうなんですか?」と驚きの声をあげるも、木村氏は20世紀はじめに発明した人物の名を出して、「テンションロッドって言うんですけどね。今Amazonでキュウシってやるとバーッと出てくるくらい、彼らの名前がブランドになってるから向こうでも大成功しているんです」と締めくくった。
SNSでは《老舗ベンチャーに冷や水》《宮根さんの質問の答えになってない》《その情報いるか?》などと批判が殺到していた。
「たしかに、突っ張り棒が生まれたのは、平安伸銅工業の初代社長がアメリカでカーテンレールを見たのがきっかけ。そこから日本のアルミ加工の技術を活用して、商品化にこぎつけたそうです。突っ張り棒の原点はアメリカかもしれませんが、木村氏には日本の住宅事情にマッチするよう独自に進化を遂げた点を評価してほしかったですね」(メディア誌ライター)
忖度ナシの突っぱったコメントに、多くの視聴者が困惑したようだ。