【北朝鮮】弾道ミサイルより恐ろしい…ワクチンも解毒剤もない「生物兵器」完成情報

 またもや北朝鮮が恐ろしい兵器を製造している、否、すでに完成させているかもしれないことが4月15日、米国務省が公開した「2024軍備統制・不拡散・軍縮合意履行報告書」により明らかになった。

 同報告書は毎年、米国務省が情報機関と統合参謀本部などと協力し、北朝鮮、イラン、ロシアなどの核活動や生物兵器開発状況をモニタリングした結果を発表しているものだが、

「今回の報告書では、北朝鮮が遺伝子操作によりワクチンや解毒剤がない病原体を作り出し、なんとそれを流布する可能性があるとしています。米国防省は、かねてから北朝鮮は生物兵器として使用できるバクテリアやウイルスなどの毒素生産技術力を保有していると見ていた。ただ、今回の発表では、有機体のDNAを変更、挿入する特殊な技術『遺伝子ハサミ関連能力』も備えたと分析しています。これは遺伝子操作においてかなりの高等技術。つまり北朝鮮の生物兵器技術がかなりのレベルに達したと考えて間違いないでしょうね」(国際部記者)

 報告書によれば、これらの生物兵器はいずれも噴射機や毒性ペン注入器などを用いて使うことが可能で、しかも従来のワクチンや解毒剤が効かないとなると、どれほどの被害が出るか予想することが極めて困難だという。

 北朝鮮は生物化学兵器の拡散を防止する生物兵器禁止条約に締約しており、これまで表向きには生物兵器開発の疑惑を全否定してきた。だが、2009年10月の韓国国防省の資料には、ハッキリと「北朝鮮は2500~5000トンの化学兵器剤を複数の施設に分散させて保有しており、加えて、生物兵器用として炭疽菌や天然痘、ペスト、ボツリヌス毒素など約13種類の菌体も保有。有事の際はこれらを培養、生産できる能力を備えているとみられる」と明記されている。それから十数年…。

「実際2017年2月にマレーシアのクアラルンプール国際空港で、金正恩氏の異母兄・金正男氏が暗殺される事件が起きましたが、この際、使用されたのはVXガス。この事件では北朝鮮の暗殺チームが、ベトナムの芸能人志望女性2人を雇い空港での軽い身体接触だけで正男氏をほんの数分で死亡させていることから、相当強力な毒素だったことは想像に難しくない。つまり、北朝鮮が研究を継続してさらなる生物兵器を作り出している可能性は否定できない。韓国国防省も情報収集に務めているようです」(同)

 専門家によれば、仮にソウル上空に炭疽菌10キロを日中に散布した場合、最大で22万人の死傷者が発生するとの推定もあり、北朝鮮では生物兵器散用ミサイルやドローンの研究開発も行われているという情報もあるという。

 さらには、都市部に感染者を集めた「自爆部隊」を送り込む、あるいは水道施設などに病原体を放り込む、というシナリオがあるというから恐ろしいばかり。いずれにせよ、今回の米国防省発表で、改めて北朝鮮の傍若無人ぶりに世界が驚愕したことだけは間違いなさそうだ。

(灯倫太郎)

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