【森保ジャパン】熱すぎて食傷気味…代表復帰の長友佑都と若手の「温度差」

 サッカー日本代表がW杯2次予選を行う(3月21日=国立、26日=平壌)。相手は難敵・北朝鮮。アウェー平壌では4戦勝ち無しでゴールさえ奪えていない。

 森保ジャパンは優勝を公約して挑んだアジア杯ではベスト8で敗退。特に中東勢に二度も敗退した”後遺症”は今も尾を引いている。そのアジア杯について「元気も覇気もなかった」とバッサリ切り捨てていたのが、一昨年のW杯カタール大会以来、約1年3カ月ぶりの招集となった37歳の長友佑都だ。

「長友は決してベンチの“声出し要員”で呼ばれたわけではありません。Jリーグではゴールも決めるなど、本人も“20代の時のような動きができる”と自信満々で、絶好調なんです」(サッカー担当記者)

 サイドバックなら左右のどちらでもできるとあって、先発出場の可能性もある。自ら「メンタルお化け」と言うだけあり、練習でも声出しはハンパなく、とにかく目立つ。「ここ(代表)に来ると朝4時か5時に目が覚める。(自分の体の)細胞たちにちょっと落ち着けよと言ったくらい」などと長友節も炸裂していた。

 ただ、チームにとってはまさに頼もしい存在に見えるものの、実際はそうでもないようだ。「長友さんは熱すぎる…。食事の時でもどこに座っているかすぐわかる。声が聞こえるから」とチームの若手からばかりではなく「いつまでも佑都さんに頼ってばかりではいけないんです」と主力DF板倉晃が言うように、あまりの長友の熱さに食傷気味という声もあるのだ。

「今のチーム状況はモヤモヤ感が続いています。アジア杯に負け、守田英正からは“もっとベンチから指示が欲しかった”と森保批判まで出ている。長友が入ってそのモヤモヤが混乱にならなければいいのですが」(夕刊紙記者)

 北朝鮮戦へ向け目立っているのは長友だけで、明らかに国際Aマッチで勝ち続けていた頃の森保ジャパンの姿ではない。そんな中で長友は「テレビをつけるとスポーツの話題は大谷翔平ばかり。我々は結果を出して、話題にならなきゃいけない」と言い、正論ではあるが確かに掛かり気味にも見える。森保ジャパンはそんな不安いっぱいの状況でキックオフを迎える。

(小田龍司)

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