2月末に結婚したことを発表した米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手。相手については「いたって普通の人で日本人」と語ったものの、詳細については明かしていない。
すでに米国で一緒に暮らしていることは認めたが、大谷自身は「グリーンカード」と呼ばれる米国永住権の取得については今のところ公表していない。しかし、「今回の結婚で引退後も米国に永住する可能性が極めて高くなった」と話すのは、スポーツ紙のMLB担当記者。
「お金に余裕のある富裕層にとっては、日本より米国のほうが暮らしやすい環境だからです。大谷さんクラスの大物でも一定のプライバシーが守られますし、彼も奥さんも一挙手一投足が注目される日本での生活は望まないでしょう。それに税制面でも高所得者は米国のほうが優遇されていますからね」(同)
また、米国永住を決断した歴代日本人メジャーリーガーの多くがその理由として挙げるのは、子供の教育環境の良さにある。
「大谷選手の場合、子供はまだですが、これが一番の理由かもしれません。米国の教育は自主性を養い、語学も自然のうちに身につけることが可能です。特に糸目をかけなければいくらでも素晴らしい学校に通わせられますし、過去の選手の中にも奥さんが『こっちで育てたい』と永住を望むケースも多いです」(同)
また、公私にわたる相棒といっていい通訳の水原一平氏も、6歳の時に家族で米国へ移住。北海道日本ハムファイターズの球団通訳を務めた4年間以外は、ずっと米国で暮らしている。忖度なしに永住の実態について語ってくれる人物が身近にいるのも大きそうだ。
「一平氏の人柄のよさや日米のハイブリッドとも言えるパーソナリティはこれまでの活躍が証明していますし、メディアの中にも彼のことを悪く言う者はいません。大谷選手も一平氏のことを尊敬しており、話を聞くうちに永住に心が傾いたとしても不思議ではないはずです」(同)
確かに、世界的スーパースターとなった大谷とその家族が日本で普通の生活をするのは難しいだろう。そう考えると、米国永住という決断は自然な流れなのかもしれない。