昨年9月16日の引退から、一年を迎える安室奈美恵。沖縄・宜野湾市では、この日に向けて「安室奈美恵の日」の制定を申請していたが、叶わぬ結果となった。
「宜野湾市観光振興協会は、9月10日公式ホームページでは〈『安室奈美恵の日』制定に向けて(一社)日本記念日協会様へ申請しておりましたが、申請するにあたり、当方の認識不足による諸課題に直面し、認定に至る事が出来ませんでした〉と報告。安室ファンからは『安室奈美恵の日が制定されない…これは非常に残念な結果ですッ…』など嘆きの声がネットに寄せられました」(スポーツ紙記者)
しかし、世間の声はなかなか冷静のようだ。SNSでは「それで良かったと思う」「これが通ったら色々な有名人の日が乱立するとは思わなかったんだろか」といった声のほか「まだ存命なのに記念日なんか失礼じゃねえの?」という意見まで上がった。
ファンの間からも、記念日が認定されなかったことに安堵する声があがり、「私人になった奈美恵さんが望むはずないと思ってた。認定されなくて良かった」「もー静かに過ごさせてあげてよって気持ちでいっぱいやったから安心」などと、引退後の生活を案じる意見が多数書き込まれたのだ。
「安室のマスコミ嫌いは業界でも有名。ラストコンサート直前には彼女の代理人である弁護士から複数の週刊誌に『引退後は完全な一私人となりますので、安室のプライバシーに関する記事や名誉を棄損する記事等が掲載された場合には、一般私人への権利侵害行為として、しかるべく法的措置を講じることになります』という通達まで送られていました」(女性誌記者)
実際、引退前に、報道記事に対して訴訟を起こしたことがある。
「2017年『女性セブン』に、男性との交際を巡る虚偽の記事を掲載され名誉を傷つけられたとして、出版社に計1億1000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求め東京地裁に提訴。また2008年には『週刊女性』を相手に、長男と歩く様子の写真や記事がプライバシーを侵害されたとして計2200万円の損害賠償を請求。安室の引退後の生活があまりマスコミに取り沙汰されないのも、このような経緯があったからでしょう」(夕刊紙記者)
あくまでプライベートは静かに暮らしたい。こういった経緯を知るファンにとっては記念日制定そのものが、ナンセンスだったのかもしれない。
(窪田史朗)