昨年は安室奈美恵引退の余波で、ライバルとして逐一、引き合いに出されては「安室ちゃんに比べて、芸能界にしがみついている」などと言われ、とばっちりを受けている浜崎あゆみ。
彼女には、もうひとつ「いわれなき誹謗中傷」があった。それは「浜崎あゆみが主題歌を担当したドラマはコケる」というものだ。本当にそうなのか?
ざっと見てみよう。
■「セミダブル」(フジテレビ/99年/平均13.1%)
■「天気予報の恋人」(フジテレビ/00年/平均14.9%)
■「昔の男」(TBS/01年/平均14.7%)
■「マイリトルシェフ」(TBS/02年/平均8.19%)
■「高原へいらっしゃい」(TBS/03年/平均7.2%)
■「ダンディ・ダディ?~恋愛小説家・伊崎龍之介~」(テレビ朝日/09年/平均6.59%)
■「最後から二番目の恋」(フジテレビ/12年/平均12.4%)
■「美女と男子」(NHK/15年/第18回が5%)
01年の「昔の男」までは悪くないように見える。ところが、当時の月9は20%が及第点。「天気予報の恋人」もいまひとつという評価だった。さらにその後「マイリトルシェフ」「高原へいらっしゃい」「ダンディ・ダディ?」と1ケタが続いたために、イメージとして定着してしまった不名誉なレッテルだ。
「当時、不振だったTBSドラマの主題歌に起用されていた不運もありますが、ドラマの雰囲気と曲が合ってないという指摘はありました。この法則を嫌って、5年くらい主題歌を避けられていましたからね。その後の「ダンディ・ダディ?」も振るわず『法則は生き続けていた』となってしまった。まあ、視聴率が悪いのは主題歌のせいじゃないというのは、関係者も分かっていたことですけどね」(放送作家)
それを示すように、「天気予報の恋人」の主題歌「SEASONS」は、浜崎のシングルで最も売れた曲であるほか、他の主題歌もオリコン最高位1位を獲得したものが多く、楽曲としては評価されているのだ。
余談ではあるが09年に公開されたハリウッド実写版「DRAGONBALL EVOLUTION」のために描き下ろした楽曲「Rule」も全世界共通テーマソングだったことも忘れがたい。
ともあれ、何かにつけイチャモンを付けられるのも「スターの証」。泥臭くステージに立ち続けるのも、また美学なのではないだろうか。