中国ではナゼか「聖地」青森県が「青森省」と呼ばれるシャレにならない人気過熱

 中華圏を中心にのべ90億人が大移動したと報じられた今回の春節。なかでも海外では東南アジアに殺到し、中国と日本各地を結ぶ航空機には空席が目立つ便もあったが、そんな中でも中国人が大挙して押し寄せた県がある。本州最北端に位置する青森県だ。

 実は、彼らの間では以前から大変人気があり、中国の国民的SNS「微博」の青森県公式アカウントのフォロワー数はなんと130万人。東京や大阪など主要な自治体(10~20万人台)に大きく水をあけている。しかも、SNS上の青森人気はコロナ禍の前からで今に始まった話ではない。まるで「聖地」のような扱いだが、なぜこれほどまで熱烈に支持されているのか?

「中国で大ヒットした映画やドラマ、アニメの舞台になってもいませんし、向こうで観光客誘致のための大規模なキャンペーンが展開されたわけでもありません。ただ、青森県は日本の自治体に先んじて微博で地元の魅力を発信し続けていたため、中国のネット上で人気が拡散したみたいです」(旅行誌編集者)

 確かに、青森は名物の大間のまぐろをはじめ、海産物の宝庫。生産量全国1位を誇るりんごやにんにくはもちろん、農産物も豊富だ。さらに八甲田山や十和田湖など自然もバラエティに富んでおり、温泉の数も多く、観光地としてのポテンシャルは高い。

「あまりに人気なので彼らの間では冗談交じりに『中華人民共和国青森省』なんて呼ばれるほど。尖閣問題もあるため、ちょっとシャレにならないですけどね(苦笑)」(前出・旅行雑誌編集者)

 ただし、今年青森を訪れた中国人からは意外にも不満の声が噴出しているとか。

「雪がないからです。山のほうに行けばありますが、暖冬の影響で平野部には雪がほとんど残っていません。この時期、青森を旅する中国人は、ほぼ全員が雪景色を見ることを目当てにしていたので」(前出・旅行雑誌編集者)

 記録的な暖冬が人気に水を差すことにならなければいいが、あまりの人気過熱は少々恐ろしい…。

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