北海道にある「ラーメン山岡家 釧路店」で、テーブルにある水に入ったピッチャーの蓋を舐めるような行為を撮影し、SNSに投稿したとして、住所不定・アルバイトの外川涼翔容疑者が威力業務妨害の疑いで逮捕された。迷惑動画の投稿が素早い逮捕に繋がったことで、今後の抑止力に繋がればいいが…。
「酒に酔っていたとみられる外川容疑者がピッチャーの蓋をペロペロと舐めるような動画が撮影されたのは1月3日の深夜で、その後すぐに動画がSNSに投稿されて拡散。同26日には山岡家が警察に被害届を提出したことが明らかになっていましたが、今月3日ついに逮捕されました。なお、同容疑者は『息をふきかけただけで舐めていない』と一部容疑を否認しているようですが、どちらにせよ被害に遭った店舗は客から衛生面を不安視する声が多く届いているそうで、全席のピッチャーと調味料容器を交換・消毒したといいますから、到底容認できる行為ではないでしょう」(地元紙記者)
なお、外川容疑者は釧路市内の専門学校に通っていたが、事件が明るみになったことで学校を退学処分になっていたことも分かっている。昨年1月から回転ずしチェーンで相次いで発生した迷惑動画問題だが、その後、他の飲食チェーンにも飛び火。昨年7月にも栃木市内にあるラーメン山岡家で卓上のおろしニンニクを直接口に入れて吐き出す動画が投稿され、迷惑行為をした人物と撮影者の2人が逮捕されている。
「飲食店での迷惑動画はなかなかなくなりませんね。外川容疑者は当時通っていた学校の聞き取りで、『その場のノリでやってしまった』と話しているそうですが、もはや若気の至りでは許されない状況になっています。今回は警察がすぐに動いて素早い逮捕劇となったことで、迷惑動画は逮捕に至るということを強く印象づけたのではないでしょうか。直接謝罪があり、山岡家は今のところ損害賠償を請求する予定はないとのことですが、今後は被害が発覚したらすぐに警察に相談するなり届け出ることを他の飲食チェーンも徹底することが大事でしょう」(フリージャーナリスト)
なお、外川容疑者に加えて撮影した人物についても捜査が進められており、同じ容疑で逮捕される可能性もあるという。
(小林洋三)