「この人でいいんですか?」。1月31日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で、コメンテーターを務める元同局社員・玉川徹氏がカメラ目線で強く訴えた。
番組では、自民党の麻生太郎副総裁が1月28日、福岡県内での講演で上川陽子外務大臣を「カミムラ」と間違えたほか、「このおばさん、やるねぇ」「少なくともそんなに美しい方とは言わんけれど」などと発言したことを取り上げた。結論としては、「新しいスターが、新しい人がそこそこ育ちつつある」などと上川氏の政治家としての力量を高く評価する内容だった。
とはいえ、「おばさん」「美しい方とは言わない」などの発言はいただけない。玉川氏は〝女性を下に見ている〟と厳しく指摘し、「腹立たしいでしょ。腹立たしいなら、そういう人はダメだと。こういう人たちを政治の世界からいない状態にしないと変わらない」と断じたのだ。
追撃の手を緩めず、「たとえば、会社の役員をいなくさせるのは難しい。社員(の力)で。だけど、政治家をいなくすることは簡単なんですよ。そのために選挙があるんだから」と言い、カメラ目線で「(麻生氏の)福岡の選挙区の皆さん、女性も含めて〝この人でいいんですか?〟と僕は問いたいです」と締め括った。
ムキになっているとも思える玉川氏の〝麻生叩き〟は今回だけではない。
「2023年1月放送の同番組でも麻生氏をこき下ろしていました。麻生氏が少子化の原因について、出産時の女性の年齢が高齢化しているとの発言について、玉川氏は『政治がずれている』と断じ、自民党が非正規雇用を増やしたことが一因となって、『子供を産み育てる世代の人が、経済的な理由で結婚に踏みきれない』ことが大きいとバッサリ斬りました。経済面で問題がなければ晩婚化も少しは防げるはずですし、玉川氏の指摘通り、少子化は経済政策を含めた政治の問題によるところも大きいと思われます」(週刊誌記者)
失言、迷言の多いことで知られる麻生氏。舌鋒鋭い玉川氏の格好の餌食となっているようだ。
(石田英明)