歴代総理は夜の電話でズレを解消!? 岩田明子氏の解説にツッコミ続々

 政治資金規正法の改正案をめぐって、岸田文雄総理に逆風が吹き荒れている。特に政治資金パーティー券購入者の公開基準を「5万円超」にまで引き下げたことで、麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長と対立。党内で孤立を深めているという。

 国民も怒り心頭だ。6月8日に放送された「ウェークアップ」(読売テレビ制作・日本テレビ系)では街頭インタビューを行い、「自民党に未来を感じない」「不信感しかない」「規正法を改正しても何の効果もない」といった街の声を紹介した。

 スタジオ出演した元ラグビー日本代表の福岡堅樹氏は、選挙の大切さを訴え、解説を務めるジャーナリストの岩田明子氏に「民意と政治家の一般的な認識の差の部分、ズレがあると思うんですけど」と質問。岩田氏は「総理大臣っていうのは放っておけば孤立していくわけですね。党内との意思疎通も岸田政権では希薄になっていますので」と前置きして、歴代総理のエピソードをこう披露した。

「『官邸は魔物が棲む』ということを懸念した人がいまして、例えば小渕(恵三)さんはブッチホンと言われていましたけど、いろんな方に夜、電話をする。橋本龍太郎さんもそうだったと言われています。第二次安倍政権の安倍(晋三)さんとか菅政権も、みなさんよく夜10時以降は電話をかけて情勢取材をするわけですね。そうすると自分たちがいかにズレているかっていうことを直接聞くことができますので。岸田さんはやっぱり孤立を深めていますから、特に世論とのズレは顕著だな、と思いましたね」

 しかし、歴代の総理は夜10時以降に“電話取材”を行って世間とのズレを解消していたという岩田氏の解説にSNS上では、《安倍さんも相当ズレてたけどね》《夜10時過ぎて電話するのは非常識です》《普通の人は夜に迷惑電話をかけません》といったツッコミが殺到していた。

「岩田さんはニッポン放送のラジオ番組でも同様のエピソードを話していましたが、夜10時以降に電話をかけるのは理由があってのこと。総理は分刻みの過密スケジュールで動いていて、ようやく自由になれるのがその時間帯だとか。『ウェークアップ』での解説では、その部分がすっぽり抜け落ちていたために、視聴者に誤解を与えてしまったかもしれません。もしかしたら、菅義偉前総理は携帯料金の値下げを打ち出しましたが、夜の電話取材で思いついた政策かもしれませんね」(メディア誌ライター)

 夜10時以降に電話で助言を求めるのは結構だが、そんな政治の世界こそ「働き方改革」を遂行してもらいたいものだ。

(福島シゲル)

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