デフレ脱却へ「激安店はなくさなきゃ」、東国原英夫の“不義理発言”が炎上

 総務省が1月26日に発表した1月の東京都区部の消費者物価指数は105.8%となり、上昇幅は前月より減ったものの、29カ月連続で上昇している。こうした物価上昇の中で頼りになるのが「激安店」だが、元宮崎県知事でタレントの東国原英夫が全否定して物議を醸している。

 1月28日に放送された「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)では“市民の味方”である激安店の取り組みを紹介。東京・足立区にあるスーパーは、さまざまな商品を10円で売る「10円まつり」を開催し、同じく足立区にある精肉店は「週1回」の営業で人件費などをおさえて激安価格を実現していた。

 スタジオでは「デフレ脱却」をテーマにトークを展開。東国原は「物価が上がらないと賃金は上がらないんですよね。物価が上がらないと、賃金をおさえようとしますから」と持論を展開。物価が上がり、それに比例して賃金を上げると購買力が上がり、商品の値段が上がることが望ましいと反論した。

 他の出演者からも「日本のラーメン1杯1000円は安すぎる」「外国人向けに2000円にする」という意見が出ると、番組レギュラーの阿川佐和子は「ラーメン2000円にしたら日本人の客はいなくなるような気がする」と疑問を呈したのだが、東国原は「それを是正しなきゃいけないんです。変えていかなくてはいけない」と反論した。

 スタジオ全体が「物価高やむなし」という空気に包まれる中、元プロレスラーでタレントの北斗晶は「賃金が上がったとしても、こっちでケチャップが倍する。でも激安店で半分で買えるってなったら、どんなに賃金が上がっても、私すいません、激安のほう行っちゃいます」とコメント。これに東国原は「だから激安店をなくさなきゃいけないんですよ」と反論した。

「東国原さんが『激安店をなくすべき』と言った後、阿川さんはVTRに登場した店を振り返って『あんなに苦労してやってる方もいるのに』と苦笑していましたが、たしかに番組で紹介した激安店は、卸業者と普段から信頼関係を築いたり、地域の人のために唐揚げを無料でふるまうなど赤字覚悟でサービスを提供していました。取材に協力してくれた店の人のことを思うと不憫でなりません。せっかくの激安店の特集のオチが『なくせばいい』というのは義理を欠いた発言では…。ネット上でも『酷い暴論』『店に謝って』と批判が殺到していました」(メディア誌ライター)

 これからも独自の工夫や努力で庶民の家計を支える激安店を応援したい。

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