「解散総選挙でも自民党が勝つ」東国原英夫氏に批判「無党派層を舐めるな」

 政治資金の裏金疑惑が明るみになり、岸田内閣の支持率低下が止まらない。12月15日から17日にかけて行われた報道各社の世論調査で軒並み「過去最低」を更新すると、18日放送のTBS系「ゴゴスマ ~GO GO!Smile!~」では、朝日新聞(23%)、読売新聞(25%)、日本経済新聞(26%)、共同通信社(22.3%)の数字を取り上げ、支持率の推移をグラフに示した。折れ線グラフを見ると、昨年に不支持率が支持率を逆転し、今では不支持率が79%、支持率が16%と差が開いているのがわかる。

 元宮崎県知事の東国原英夫氏はこのグラフを「ワニの口」と解説し、「顎外れそうですね」と指摘。さらに、内閣支持率と与党の支持率の合計が50%を下回ると危険水域とする、「青木の法則」に言及。続けて東国原氏は「青木の法則っていうのは野党がある程度しっかりしている。強い場合にこれが成立するのであって、今、野党が強くないですから。一強ですから」と今回に限っては「青木の法則」が成立しないと持論を展開し、こう続けた。

「仮にですよ。今、解散総選挙。仮に打ったとしたら自民党勝ちますよ。そんなに大勝ちはしませんけど、ある程度は議席減らしますけども、自民党さんが2009年のように政権を降りることはないと思います」

 支持率最低を更新し続ける岸田内閣でも選挙に勝てるという意見に、SNSでは《確かに野党はだらしない》《他に入れる党がないよね》といった声が寄せられる一方で、アンチ自民からは《自民が勝つ?何言ってんだ》《無党派層を舐めるなよ》《さすがに次はない》《印象操作がすごいな》といった批判の声があがっていた。

「番組では毎日新聞の世論調査による政党支持率にも触れて、自民党が17%でトップと説明。立憲民主党が大幅に伸ばしているものの、14%と及ばず、続く日本維新の会も13%。東国原氏は日本維新の会と政党支持率4%の国民民主党が組んで、自民の対抗馬になる可能性を指摘していました。それでも『いざ選挙になったら自民党は強い』と強調。投票率の低さに触れて『自民党さんに有利』との見解を示していました。きわめて冷静かつ的確なコメントに思えますが、岸田内閣に不支持を突きつけるアンチからは“自民擁護”と捉えられてしまったのかもしれません」(メディア誌ライター)

 次の選挙では政治に関心がない無党派層と野党の実力が試されそうだ。

(福島シゲル)

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