阿部巨人「オドーア獲得」で囁かれる新外国人野手「第二弾」の候補とは?

「もう一人獲るのではないか?」

 V奪回を目指す巨人が1月22日、前パドレスのルーグネット・オドーアの獲得を正式に発表した。年俸2億円(推定)の単年契約で、背番号は「23」。発表と同時に囁かれ始めた話もある。2人目の外国人野手の獲得説だ。

「オドーアと交渉し、好感触を得ていた件を知っていた記者も少なくありません。巨人担当は取材相手の立場も配慮し、『書けない話』として扱ってきました」(関係者)

 意味あり気な「記事の文言」もあった。野手補強第一弾。今回のオドーア獲得が「第一弾」なら、第二弾もあると見るのが普通だろう。また、オドーアのキャリアだが、「メジャー通算178本塁打を放った強打者」として紹介されたが、近年は打撃成績を大きく落としており、昨シーズンは7月にパドレスを退団している。「怪我の影響」も大きいが、阿部慎之助監督の「基本的には外野」発言を指して、「オドーアの本職はセカンド。とは言っても、決して守備の巧い選手ではありません。むしろ、内野手では失策が多いほうです。10年のメジャーリーグのキャリアで、ライトを守ったのは41イニングだけ」(米国人ライター)との厳しい意見も聞かれた。

「近年の打撃不振ですが、それは本人も自覚しています。ブルヒッターから卒業し、出塁率を挙げるため、四球を選ぶなど好球必打を心掛けるようになりました」(前出・同)

 そのモデルチェンジの途中で巨人入りが決まったわけだが、日本で“再生”できなければ、「守れない、打てない」の二重苦に陥ってしまう。やはり、第二弾はあるのではないだろうか。

「エンゼルスが新たに選手を獲得したため、40人のメジャー登録枠を作る必要が出てきました。一時期、『巨人の獲得候補』として名前の挙がったトレイ・キャベッジが40人枠から外される可能性もあります」(前出・同)

 第二弾が発表されるとしたら、キャンプイン直前となりそうだ。

(飯山満/スポーツライター)

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