中国人のディズニー大量購入に古市憲寿氏「値上げしかない」

 転売目的の買い占め行為を減らすには、商品の値上げしかない!? 社会学者が放った一言に、ディズニーファンから悲鳴があがっている。

 1月18日のフジテレビ系「めざまし8」が「この映像が!ニュース」のコーナーで取り上げたのはディズニー限定グッズの大量購入の現場。視聴者が15日に東京ディズニーシーのショップ内で撮影したという映像には、中国語を話す人物が買い物カゴいっぱいに人気キャラクター、ダッフィーなどのグッズを山盛りに詰め込むシーンが収められていた。

 この現場を目撃していたという人によれば、買い占めは複数の人物によって組織的に行われていたようで、「店のまわりを陣取っている感じ」「横からかっさらったり」と語り、実際、この日に買われていた商品は、フリマサイトに定価より高い価格で出品されていた。

 スタジオで意見を求められた社会学者の古市憲寿氏は、「転売って規制しろ、って声あるんですけど、安く買って高く売るって基本的な商行為なので、八百屋さんとかでもね、魚屋さんでも。だから規制って難しいと思うんですけど」としてこう続けた。

「だから定価を上げるのか、もしくは世界中で買えるようにするのか。いくつかしか解決策はないと思うので、抜本的対策って難しいんじゃないかなとは思いますね」

 番組MCの小室瑛莉子アナが「ファンから見ると、ちょっとこの行為は…」と尋ねると、古市氏は「だから購入制限っていうのがいちばん安直なんでしょうけど、結局それでもフリマサイトは防げないので、定価を上げるっていうのがいいんじゃないですかね」と結論づけた。

 定価を上げるという買い占め対策にネット民からは《定価を上げて転売減るワケないじゃん》《定価を上げてもそれ以上で転売するでしょ》《転売ヤーのせいで値上げは困る》などと悲鳴が殺到していた。

「1月15日の“いちごの日”にちなんで、いちごがあしらわれたダッフィーの限定グッズは同日に発売されるや、ほぼ完売状態。フリマサイトを覗くと、定価の4割増し、5割増しで売られ、そのほとんどが取引成立していました。運営側は公式サイトなどで『転売目的での購入はご遠慮ください』と告知していますが、たとえ値上げしたとしても、こうした買い占めはなくならないのでは…。グッズを求めるファンは、多少の値上げで買い控えるとは思えませんし、転売ヤーが“原価”の値上げ分を上乗せして転売するだけ。結局、本当にグッズがほしいファンが割を食う形になるのではないでしょうか」(ネットライター)

 社会学者の古市氏には消費者目線が抜け落ちていたのかもしれない。

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