人気SF映画「ターミネーター」の生みの親であるジェームズ・キャメロン監督が米メディアのインタビューに応じ、自身も製作に名を連ねた最新作「ターミネーター:ニュー・フェイト」が3部作の序章になる可能性を示唆している。
11月より日本でも公開される「ターミネーター:ニュー・フェイト」は、1991年に大ヒットし、キャメロン監督作の中でも突出して高い評価を受ける「ターミネーター2」の“正統なる続編”として期待される意欲作だが、同監督は今後の展望について「ストーリーを練った際には3作をまたぐ大規模な物語になっていた。語るべき壮大なものがあるということだ。だからもしも『ニュー・フェイト』が興行的な成功を収めたら、僕らはその後に何を描くべきかをすでに把握している」と、米Deadlineの取材に語っている。
しかし、「ターミネーター」シリーズを巡っては、2015年に「ターミネーター:新起動/ジェニシス」が公開された際にも3部作の構想がありながら興行的な理由により実現には至らなかった背景があり、最新作「ニュー・フェイト」は自らの手で異なる“運命”を切り開く必要がありそうだ。
「『ニュー・フェイト』は“事実上のパート3”であることを大々的にアピールして売り込まれていますが、振り返れば、そのクオリティーにブーイングが上がった2015年の『新起動/ジェニシス』公開時にも、キャメロン監督はプロモーション映像の中で“私にとってこの作品はターミネーターの3作目だ”“素晴らしい出来栄え”などと絶賛していました。後にキャメロンはこの発言を後悔しているとも述べていましたが、さすがにファンからは『話半分ですね。前作公開時にも“これが正当な続編”とか言ってたし』『毎回三部作の始まりとか言ってて不評だから打ち切りになったのでは?そういうのは売れてからにしよう』『なんかやり直しやり直しでもうしらける』などため息が聞こえています。ターミネーター・シリーズに関してはもうこれ以上の失敗が許されないのではないでしょうか」(エンタメ誌ライター)
自らが生んだターミネーターの世界観やブランドを立て直すべく、キャメロンの本気が見たいところだが果たして…?
(木村慎吾)