「穴開いちゃった」渡辺喜美氏の“ドリル発言”にワイドスクランブル失笑の渦

 派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑で、12月19日、東京地検特捜部は安倍派と二階派の事務所に強制捜査を行った。この日、放送された「大下容子 ワイド!スクランブル」は正午過ぎの「NEWSドリル」のコーナーで派閥問題を掘り下げ、あのドリル事件が蒸し返されることとなった。

 リモートでゲスト出演したのは、自民党時代に行政改革担当大臣、内閣府副大臣などを務めた渡辺喜美氏。今回の“古巣”への強制捜査について、「本当に残念ですよね」と前置きして、「いつからこんな慣行ができちゃったのか明らかにしてほしい」と真摯にコメントしていたのだが…。メディア誌記者が振り返る。

「久しぶりのテレビ生出演だったせいか、徐々にテンションが高くなって、かつての政治改革を『穴の開いたバケツ』とコキおろし、『派閥の前に党がある。党の前に国民がある』という父・美智雄氏の“ミッチー語録”を引用するなど、言いたい放題。昨年夏に政界引退を表明した渡辺氏ですが、健在ぶりをアピールしました」

 番組終盤、話題は安倍派の“その後”に移る。大下容子アナが「どうなるとみてらっしゃいますか?」と質問すると、渡辺氏は「安倍派には安倍晋三さんというプリンス教育を受けた人が厳然といたんですね」と解説。同様に現在の安倍派でプリンス教育を受けた人物として、福田康夫元総理の長男・福田達夫衆院議員の名を挙げ、こう続けた。

「小渕派、今の平成研(平成研究会)では小渕優子さんがプリンセス教育に乗っかってたんですけど、ドリルで穴開いちゃったんでね。もう誰もいない状況になっちゃいましたね」

 話はやや脱線したものの、渡辺氏は「いったん、派閥は解体宣言しないとダメですよ」とコメントを締めくくった。

「渡辺氏の“ドリル発言”に、スタジオの末延吉正氏も思わず失笑していました。渡辺氏がプリンセス候補に挙げていた小渕優子さんといえば、2014年に政治資金の不正を問われた際、証拠となるパソコンのハードディスクがドリルで破壊されていたというエピソードが広まり、『ドリル優子事件』として今も語り継がれています。今回の渡辺氏のトークはSNSでも好評で、《ドリル発言は吹いた》《ドリルで穴は笑う》などと失笑の渦となっていました」(前出・メディア誌記者)

 自民党の派閥政治に警鐘を鳴らしていた渡辺氏。衰えないトーク力でワイドショーの出演機会が増えそうだ。

ライフ