大学生の勇気ある救出活動について、またしてもタレントの長嶋一茂と、元テレビ朝日社員の玉川徹氏の意見が割れた。
12月8日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に、コメンテーターとして一茂と玉川氏が出演。番組では、11月28日午前4時頃、岐阜県大垣市で起きたトラック事故を取り上げた。赤信号で停車中の大型トラックに軽トラックが衝突。軽トラックはマフラーから出火し、軽トラックを運転していた男性は衝突の衝撃で潰れた運転席で足を挟まれ、身動きができない状態だった。
この事故を目撃していた大学生の男性はスマートフォンのライトを頼りに軽トラックの男性の救出活動を試みようとしたが、ライトが点かない。そこで男性はカメラのビデオモードからフラッシュをオンにしたところ、ライトが点灯。そのため、救出の模様が動画で保存され、番組で放送された。
軽トラックから出火した火が燃料に引火する可能性もあったが、大学生は懸命に運転手の救出にあたった映像が流れた。しかし、男性の挟まれた足はなかなか抜けない……。結局、駆けつけた消防隊に男性は救出され、大事に至ることはなかった。
救出映像を見て、一茂は「見る限りとても冷静だし、的確な対処をされていた。本当に勇気ある行動。普通は恐怖で逃げ出したくなるが、人命救助に集中した彼に頭が下がる。日本にもまだ気概のある若者がいることはすごく誇らしく思う」と最大級の賛辞を送った。
一方、玉川氏は「火災になっていた可能性も当然ある」とし、「無我夢中で助けたくなる部分もあるが、そこはもう1回冷静になることも必要」と説き、最近は消火器を搭載している車両もあり、近所で消火器を借りる手もあるとし、「あくまで僕だったら、冷静になれたのなら、消火器を探すことに意識を向けたかもしれない」と正論を吐いた。
「一茂と玉川氏は丁々発止のバトルを展開することもありますが、今回の場合は多くの視聴者が一茂の意見に賛同したでしょう。軽トラックの運転手は意識がありましたし、消火器を載せていたのであれば大学生に伝えていたはず。大学生の危険を顧みない救出活動には確かに是非はありますが、人を救おうとする勇気と行動は称賛されてしかるべきでしょう」(週刊誌記者)
玉川氏も素直に褒めてもよかったのでは?
(石田英明)