神田副大臣の辞任が杉田水脈議員に飛び火「自民党は選挙で公認するんですか」

 過去の税金滞納が発覚し、11月13日に財務副大臣を辞任した自民党の神田憲次衆議院議員。世間からは「遅すぎる」「議員も辞めろ」などと激しい批判の声があがる中、翌14日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)は、この辞任劇を「事実上の更迭」として、神田議員の素行や評判を解説。同局の官邸キャップによれば、国会に遅刻することもあり、4回当選を果たした地元・愛知県からも「候補者を差し替えてほしい」といった声があがっていたという。

「副大臣ということだけじゃなくて、国会議員としての資質はあるんですか」と切り出したのは元テレビ朝日社員の玉川徹氏。神田議員が初当選した2012年の選挙と自民党の“大量当選”に触れて、「これで新たに魔の4回生って言葉ができるんじゃないですか」と指摘。さらに次の選挙について、「この人を自民党は公認するんですかっていうことを見ていかなきゃいけないですね」と持論を展開し、「この人が立候補するかどうかは自由」としながらも「自民党が公認するのか」と追及して、こう続けた。

「たとえば杉田水脈議員なんかもですね、人権侵犯が認定されているわけですよ。法務局から。いまだに議員を続けていて、その人も公認するのかどうか。そういうふうなところを我々有権者はきっちり見ていかないと。自民党だからいいでしょっていう話じゃないと思いますよ」

 神田議員の話題から、杉田水脈衆議院議員に飛び火したことで、ネット上では《玉川さんのおっしゃる通り。問題議員に公認出したらアカン》《自民党は人権軽視の議員を認定するのか? ホントそれ》といった賛同の声とともに、《どさくさで杉田批判かよ》《一緒にするなよ!》と批判コメントが見られた。

「杉田議員は先日、月刊オピニオン誌のYouTubeチャンネルに出演し、民族文化の振興事業に公金の一部が不正に流用されているとの見方を示して『公金チューチュー』と揶揄。昨年に総務大臣政務官を辞職した経緯についても自分から辞めたと説明しました。この発言を受けて、14日の参議院内閣委員会では、松野博一官房長が野党議員から厳しい追及を受けました。自民党幹部としても次の選挙で、問題議員の公認や比例の順位をめぐっては頭を悩ませそうです」(政治ジャーナリスト)

 このままズルズルと解散総選挙が行われなければ次回の衆議院選挙は25年秋。その時、自民党と有権者はどんな判断をくだすのだろうか。

ライフ