タレントのアンミカに密入国疑惑が浮上し、世間を騒がせている。事の発端は、ネットアイドルとしても活動していた東京都・港区議会議員の新藤加菜氏が12月8日にポストしたX。新藤氏はアンミカが出演したカップ麺の公式CM動画を引用し、「密入国者をCMに使う企業は許されて…」などと批判的な意見を投稿。《密入国者とするべき根拠を示すべき》といった反論が殺到し、当該ポストは削除されたが、同12日更新のXで「木製の小舟でどうやって入国審査を受けるのだろうか」「密入国だと信じるに足りる表現をTBSはされていたと思います」と意味深なコメントを残した。
新藤氏が12日のXで指したと思われるのは、2017年の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS)で放送されたアンミカの半生を辿る特集。アンミカは韓国出身で、4歳の頃、家族で日本に移住。このときの再現VTRでアンミカの家族らが小舟に乗って日本へ向かうシーンがあり、これが密入国説の要因になったと見られている。再現VTRではアンミカ一家が「見ろ、日本だぞ!」と身を寄せ合うシーンがあり、その緊迫感から密入国を連想させたのかもしれない。
密入国疑惑については、アンミカは23年11月下旬、スレッズで「密入国したって、本当ですか」という一般ユーザーからの質問に「そんなわけないじゃないですか。この噂はどこからきたのか私も不思議でなりません!!」と完全否定している。
密入国説は大きな誤解だったが、ツイッター速報が12月11日に更新した「アンミカさん、『密入国』というネットの噂を明確に否定」とのポストに、お笑いタレントのビートきよしが「何入国だとしても世界の恥と泣きながら訴えるくらい嫌なら帰ってください」と反応した。
「きよしが指したのは18年、アンミカの情報番組での発言と思われます。同年、自民党の杉田水脈衆院議員が月刊誌に〝LGBTのカップルは生産性がない〟などと記したことについて、アンミカは『オリンピックの代表の方々もカミングアウトして堂々と戦っているアスリートがいる中で、日本は世界の恥です。これが表に出ること自体、すごい傷つきました』などと涙ながらにコメントしました。日本を愛してこその発言でしたが、きよしは前述のポストに続けて『良くないなって所があったとしても僕は日本は世界の恥だとは全く思いません』『ほんの一面見て世界の恥と言い切るならそんな恥ずかしい国にいないで世界に誇れる自分の国に帰ればいいんです』と持論を展開しました」(芸能記者)
アンミカもきよしも、日本を思っていることは間違いない。
(石田英明)