マンション外壁の修繕を軽視!? 玉川徹氏に批判の声「落下したら大惨事」

 10月24日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)で取り上げたのは、人件費や資材の高騰で膨らむマンション修繕積立金の値上がり問題。番組では、老朽化で外壁にひび割れや穴が空いてしまったマンションを取材し、今後、修繕積立金が高くなることに不安を抱く住民の声を紹介した。

 なお、国交省によると、値上げ幅は購入時の平均3・6倍で、なかには10倍を超えるケースもあると伝えている。不動産事情に詳しいジャーナリストも、修繕積立金についてこう話す。

「マンションの修繕費用は主にデベロッパーが販売時に試算を出します。ただ、将来を見据えて正確な見積もりは難しく、積立金が値上がりすることは珍しくありません。それを受けて、国土交通省も、積み立て途中に大幅な引き上げが負担になり、支払いが困難になるケースが増えることをを問題視。上げ幅を抑制するため、マンションの規模ごとに負担金の目安を盛り込むなど、指針を示そうと動き出しています」

 そんな中、「モーニングショー」では、マンション修繕の資金不足を回避する対策として、秋から年末の「繁忙期」を避けて夏に実施することや、空いている住民用駐車場を外部に貸し出し、賃料を修繕費に充てることを挙げた。

 さらに、不動産コンサルタントのコメントとして、大規模修繕は国交省のマニュアルにならった12年周期が多く、劣化が進んでいなければ18年周期など、状況に応じて周期を延ばすこともコスト削減につながると説明した。こうした一連の流れを受けて、コメンテーターで、元テレビ朝日社員の玉川徹氏は感想をこう述べる。

「僕が住んでいるマンションも大規模修繕をやったんですよ。だけど、何をやるんだろうなって思ったら、基本的に外壁を直している。安全に関わるような部分はあんまりなくて、であれば別に12年じゃなくても、18年でも、下手したら20年くらいでも全然いいんじゃないかなって思った」

 まるでマンションの外壁修繕を軽視するかのような発言に、ネット上では《劣化した外壁が落ちたら大惨事だぞ》《玉川さん、外壁は大事だよ》《外壁修繕をなめるな》と、いった書き込みが見られた。前出・ジャーナリストもこう警鐘を鳴らす。

「10月17日には、埼玉県久喜市の小学校で、3階外壁のモルタル片が地上に落下。幸いけが人はいませんでしたが、もしも児童がいれば大きな事故になっていたことでしょう。一般住宅でも、10年周期で外壁を見直すなど、安全優先で定期的なメンテナンスが求められます」

 楽観的な玉川発言をきっかけに、外壁修繕の重要性が高まればいいのだが。

(風吹啓太)

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