山本一太知事ショック! 群馬県企画の旅行プランが1つも売れず…

 どの自治体も観光客の誘致に力を入れているが、なかには県や市町村がプロデュースした旅行商品もある。ところが、大手旅行サイト「じゃらん」で販売していた群馬県企画の「リトリートぐんま」は、発売開始から3カ月が過ぎても1つも売れていなかったことが判明。

 11日放送の「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)でもこの件を取り上げ、まさかの結果に山本一太知事も「我々としては、耳の痛い話っていうか。まず、これは反省したいと思います」と反省の弁を述べている。

 ちなみに「リトリート」とは、職場や自宅など普段過ごす場所から離れ、自然豊かな場所に滞在して心身の癒しやリフレッシュを目的とした旅のこと。県企画の旅行プランは、草津や伊香保をはじめとする県を代表する7カ所の有名温泉地のいずれかに滞在しながらカヌーや登山などのさまざまなアクティビティを楽しむという内容。旅行商品としては悪くない気もするが何がマズかったのか?

「失敗した最大の要因は、3泊4日のコースしかなかったことです。仕事を持つ一般の方で4連休が取れるのはお盆休みくらい。シルバーウィークですら今年は3連休で、そもそも旅行商品として無理があります」(旅行誌編集者)

 特に今回のプランは訪日外国人客よりも日本人をターゲットとしたもの。だが、その多くは首都圏からの利用客で、滞在日数は1〜2泊が一般的だ。

「あと、予定が細かく決められており、癒しの旅のはずなのにスケジュールに追われるような印象がありますね。また、各アクティビティのガイドの都合でツアーを申し込めない日も設定されていました。費用も平日だと1人4万円程度からありましたけど、ハイシーズンだと1人17万円以上に跳ね上がるプランもあった。海外旅行並みに割高だったことも敬遠された要因だと思います」(同)

 とはいえ、報道による宣伝効果なのかツアーの予約サイトを見ると、「昨日この宿を3人が予約しました」といった表示が。徐々に売れ始めているようだ。

 県は今後も複数のプランを提供する予定というが、くれぐれも利用しやすい内容になることを期待したい。

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