「岸田さん、ピンときてんのかな。第一、岸田さん、この意味わかってんのかな。いったい誰が考えてるか。絶対こんなの岸田さん考えるわけない！誰かが考えたのを彼は言ってるだけだと思う」
岸田文雄総理が9月25日に発表した「経済対策5本柱」に疑問を投げかけたのはジャーナリストの田原総一朗氏。9月29日深夜放送の「朝まで生テレビ！」（テレビ朝日系）でのことだった。岸田総理は経済対策の柱として「物価高から国民生活を守る」「持続的賃上げ、所得向上と地方の成長」など5項目を掲げたが、野党からは「肩透かし」「パフォーマンス」と批判の声があがっていた。
これを受けて、パネリストとして出演した自民党・片山さつき参議院議員は「岸田さんがこれを理解しているのか、できるのかって話ですが」と前置きしてこう反論した。
「今回の総合経済対策の骨子って、岸田政権が2年間やってきたことの、自信を持った集大成ですよ。ご本人はこれだと思っておっしゃってるし、それは結果として、いろいろあるけれど、コロナの3年間をなんとか乗り越えて、（平均賃上げ率）3.58（％）まで賃上げをできたと、それから設備投資をはじめて100兆円に乗ったと」
片山氏は経済指標の需給ギャップが改善されたと主張し、「ただ、構造的にいちばん弱い部分、家計とかが不安に直面していると。ずっと実質賃金がマイナスだから、そこを癒やして支えなくてはいけないと。そういう状況になっているという政策なんですよ」と主張した。
今回の「5本柱」を集大成と説明した片山氏の発言に、SNSでは《え？これが集大成？》《毎回同じような対策しか打ち出してないけど》といったツッコミが殺到していた。
「番組では田原氏が『まともかな？』『さっぱりわかんない』『読んでるだけ』と批判し、経済アナリストの森永卓郎氏も岸田総理が書いたものではなく、財務省出身の官邸官僚が書いたものだと指摘。さらに森永氏は今回の経済対策にあてる15兆円があれば、消費税を5％に減税できると主張していました。視聴者の反応もおおむね田原氏と森永氏に賛同するもので、5本柱にはまったく期待できないというのが、大多数の意見かもしれません」（メディア誌ライター）
岸田内閣の支持率はしばらく低空飛行が続きそうだ。
