「勉強してから来て」松川るい議員のマウント発言で「朝生」が大荒れ

「不祥事起こしても上から目線」「自民党の本質がよく出てる」「まだ片山さつきさんの方がマシ」などと大ブーイングが寄せられたのは、6月28日深夜放送の「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)。自民党の松川るい参院議員が生出演し、人口減少と移民政策について議論を繰り広げたのだが、共演者へのマウント発言が視聴者の反感を買うこととなった。

 番組終盤、昨今の円安でいわゆる“出稼ぎ外国人”が減ってきている現状について、司会でジャーナリストの田原総一朗氏は「今までは外国から来てくれたけど、今は来ない。相当いい待遇にしないと来ない」と指摘。フランス人ジャーナリストの西村カリン氏は「外国人労働者が日本に来ても長い目で見たらどうするんですか」「(将来の)ビジョンがないと日本に安心して来るのはできませんし、日本で暮らすのは慣れるまで時間がかかるんですね」と指摘すると、松川氏は「カリンさん、少し制度を勉強していただきたいと思うんですけど」と異論をはさみ、19年に創設された在留資格「特定技能制度」について説明し、「特定技能2号までいけば(在留期間の)制限ないんですよ」と反論。

 すると、特定技能外国人は制度上は転職が可能だが、現実はハードルが高いとの指摘や「韓国は転職の規制緩和の方向に来ている」「転職に制限をかけるのは労働者の立場からすれば人権侵害」との声があがり、働く地域を変更するのも困難という現行制度に批判が集まると、それまで苦笑いを浮かべていた松川氏はこんな“捨てセリフ”を発した。

「いや、ちょっと、みなさん新しい制度もう少し勉強してから来てもらいたいと思いますけど」

 ここで番組はCMに突入したが、SNSは《二言目には「勉強して来い」だと、何様?》《勉強、勉強ってそもそも制度が複雑すぎるんだよ》と大荒れとなった。

「松川氏が番組で『勉強して』と連呼したことに、“自民党マウント”を感じ取った視聴者は少なくなかった模様。まるで他のパネリストが制度についてまったく理解していないかのような誤解を与えかねず、スタジオでも大きな反発を招いていました。松川氏といえば昨年夏の“フランス研修”が『まるで観光旅行』と大バッシングを受けたのは記憶に新しいところ。フランスで何を視察し、何を得たのか、肝心の報告書については別の番組で『女性局全国の内部資料として活用している』と話していましたが、これでは説明責任を果たしたとは言えないでしょう。それでも自民党の副幹事長を務めているのですから、不思議な話です」(メディア誌ライター)

 松川氏がフランスでの“勉強”の成果を示す日を、有権者は今も待ち望んでいる。

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